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第4話

私が注文をするとマスターは手慣れた手つきでたちまちカクテルを作り上げ 、私の前に置いた。 目の前に置かれたカクテルは、これでもかと言わんばかりに都会の罵詈雑言を固めて黒くなった私の心とは真逆に、宝石を水に溶かしたのではないかというくらいキラキラと輝いていた。 私はその圧倒たる出で立ちにやや圧倒されながらもその宝石のような飲み物を舐めた。 じわっと甘い香りが口、そして鼻に広がる。先ほどまで自分のダメさに感服していたのも忘れ私はそれを口に運び続けた。 ちょうど最後の一口を飲み終え、グラスをゆっくりと置いた時、メニュー表から拳を3つほど離れたところに1つのマトリョシカが置いてある事に気がついた。
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