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(第17章 決着! 新たなる世界へ!)
上空での戦いは続いていた。
皆必死に戦う。
だが、これを良しとせず、神と同じ名前を持っていたジブリールは、その神の力を使い、皆を圧倒しようとするが、それでも守りたい物がある彼等も強かった。
そして、ホーリールミアンから力を貰ったステラ達は、本当の自分の居場所を守る為に戦う。
もう、生前の様な戦いではなく、守る為の戦いだった。
ジブリールはそれが面白くなかった。
「チィ!! 何故だ! 何故私に刃向かう? お前達は生前も戦ってきたというのに、どうしてまた戦おうとする!?」
彼の声に皆は答えた。
「今の世界を……」
と、皆の体とMSが光出す。
そして、声を大にして言った。
「守る為だ―――!!!」
と、皆が叫ぶと同時に、技が発射された。
「な、何~!!」
ジブリールを飲み込まんとした光りの前に、彼は、操っていた幻想生物とドラゴンを盾の代わりに利用した。
「なんてこと!!」
「あいつ~!」
「クッ! 勝手に呼び出した物を盾に使うなんて!! どんな脳みそしてんだよ~~~~~!!!」
と、ブチ切れたスティングが突進すると、その前に、口の中に、炎をため込んだドラゴンがすっとジブリールの前に出て来た。
「スティングダメ!!」
慌ててステラも行くが、既に遅かった。
「灰と慣れ! 役立たずなエクステンドットが―――!!!」
「ゴオオオオ!!!」
っと、そのドラゴンが凄まじい炎を吐き出すと、スティングが慌てて引こうとするが遅かった。
彼は目を閉じるが、その前には、日本の尻尾と翼が見えた。
「ホーリールミアン……お前……」
「大してダメージは負っておりません」
と、頭の中にテレパシーが流れ込んできた。
「あ」
「テレパシー?」
ステラとアウルは感じたが、ミゲル、ハイネ、ニコルんは聞こえてなかった。
「す、スマネエ」
「私も、ここで引き下がるわけにはいきません。
「この者を倒さなければ、あのクリスタルは盗られ、この世界が崩壊してしまいます」
「確か鍵は……」
「私が持っています」
と、ニールと共に、幻想生物に乗って来た、ニラルバが答えた。
「んな! お前が持ってたのか!? しかもネックレスで……見つかりやすいだろうが!!」
ニールがそう言うと、彼女は再び、胸の谷間に鍵を隠した。
その時、クリスタルと鍵が共鳴して光る。
だが、これがいけなかった。
なんと、ジブリールに鍵のありかを知られてしまったのだ。
「フフフフフ。なんと強運だ! 天が私に味方をした!! 鍵さえ手に入れば、お前等に用はない!!」
と、凄まじいスピードで、ニラルバの乗る、幻想生物が、すぐさま、その場から逃げた。
「キャア!」
と、彼女はバランスを崩し、落ちそうになっていると、慌てて、スレイプニールが彼女を救う。
「鍵をよこせ~!!」
と、彼は思いっきり彼女の胸を触った。
「キャアアア!!! 何すんのよ。このドスケベジジイ!!!」
と、彼女は思い切って、彼を蹴っ飛ばした。
「グオ……こ、この女~!!」
「何よ! 女を殴る気!?」
「ウグ! なら、こいつで!!」
と、サバイバルナイフで切りかかって来た。
「キャア!」
「ニラルバ!!」
すぐさまニールが間に割って入ると、ジブリールがにやけ顔になった。
「フフフフフ。もうお前達に用はない。勝利はこのジブリール様に決まった。この鍵だな!! ハハハハハハハ」
彼はすぐさまそのカギを持ち、クリスタルの方へ行くが、
「バチ!」
と何かにはじかれた。
「フン。なら、この鍵を……」
ところが、鍵はすんなり通ったが、ジブリールの腕はビリビリとしびれた。
「クッ! 何故だ!! 何故私を拒む!? 鍵を持っているのは私なのだぞ!!」
と、悔しがっていると、ホーリールミアンが説明した。
「愚かな者ですね。そのカギは確かに誰でも持てる者ですが、クリスタルに鍵をさせ、それを使う事が出来るのは、純粋なる心を持つ者だけですよ。もっともクリスタル本体にも、仕掛けがしてあります」
「あら~なんでも知ってんな~あの猫」
「チィ! ネコの分際で生意気な~」
と、ジブリールは、また幻想生物を出して攻撃してくる。
既に、パターンを覚えた皆は怖くなかった。
ジブリールは、自分こそ神だと思い込んでしまっていた。
だが、それも仮の物だという事に、全然気づいていなかった。
ただ、ジブリールと言うのは、イスラエル教の最上位天使ではあるが=彼ではない。
つまり、彼は、最上階へ来た時に何らかの手段で、その力を手に入れたのだろうが、それをいつまでも,放っておくほど、この世界は甘くなかった。
彼等が戦闘続けていたその時、
突然幻想生物の攻撃が止まり、こちらを見た。
「? 何をしている。早くその者どもを蹴散らせ!」
「……」
「お前達! どういうつもりだ! ならば、私の業で…‥‥」
と、ジブリールは気を集めようとしたが、集まらない。
「ん? な、何故だ? 私はジブリール。私にできない事などない……」
と言った次の瞬間、
「バリバリ!!」
と凄まじい閃光が、ジブリールを襲った。
「何!?」
「これは……」
皆がビックリしていると、現れたのは、全て光りの天使達だった。
そして、本物の大天使、ミカエルが現れると、ジブリールの力を奪った。
「ウワアアアア!!!」
と、わざと苦痛を与えて抜いていく。
そして、全て吸い取られ、ジブリールの目の下には、紫色のクマが出来る程弱ってしまった。
「我を名乗りし者。去れ!」
ジブリールがそういうと、いままでジブリールだった者は、服が戻され、そのまま最下層まで落下していった。
すると、ジブリールは皆の前に出た。
「私がおろそかだった為に……済まない事をした」
「あ、いや。アンタ……じゃなかった。あなたのせいじゃないよ。あいつが、あいつが勝手に神と同じだからって、思って、皆は攻撃したんだと思うし、それに、俺達は、そんな宗教なんか信じてないしな」
「……この後は、分かっているな。鍵を貸してくれないか?」
「え?あはい」
本物のジブリールは、鍵を持ちいて、クリスタルの鍵を開け、それをニール達の所へ持って来た。
「使え」
「え?」
「これで、お前達の歪みの世界を元に戻ろう。君達の本当に行くべき世界が見えるはずだ」
「良いのか? 俺達で使っちまって」
「必要となれば、その方が良い、それに、このクリスタルは、心清らかな者にしか、反応しない。お前達の心を大事にしろ」
「はい!!」
その後、皆はクリスタルに祈った。
この世界を、元の平和な世界に戻してくださいと。
その事に応えるかのように、光り輝き、農村部が元に戻り、皆は、その様子を、鏡から見ており、皆が手を振ってりうのが見えた。
「これで良いんだよね?」
と、ステラが不安そうに聞くと、ジブリールは」
「もう大丈夫だ。このクリスタルは清き心を持つものに、力をくれるんだ。そして、それが実行された。さあ、君達は、元の場所へ帰りなさい」
「はい!!」
皆の元気そうな声に、彼もホッとし、皆は農園に戻ると、本当に元の風景に戻っていた。
そして、皆は疲れをいやすべく、シャワーを浴びたり、お風呂に入ったりしながらそれぞれの時間を楽しんでいた。
ホーリールミアンは、自分のあるべき場所へ帰ろうとしたが、ステラが、
「一日だけ、一緒にいたい」
という要望で、一日だけ、農村にお世話になる事にした。
もうすでに夜になっているが、今回は、世界が平和になった記念として、皆はそれぞれ料理を食べる。
まずは骨付き肉だった。
「美味しい!」
「旨い!」
「うん。旨い」
ステラ、アウル、スティングの三人がそういうと、
ニールや他の者達も食いつく。
しかもセルゲイ・スミルノフまでが、楽しみに来ていた。
「終わったのだな」
と、彼はニールに語りかけた。
「ああ。とうにかね。あの猫のおかげかもしれねえけどね」
「君は、これからもこの、世界で暮らすのか?」
「ああ。今は好きな奴もいるし、俺にも戦う事ばかりでなく、とても大切で、とても当たり前の事だという事に気付いたのだ。
それはセルゲイにとっては、嬉しい反応だった。
実を言うと、セルゲイは、ココへ来る前に、あの戦いの中で死んだ者が暮らしていると言う事を聞いて、本心を聞きたかった。
そして祭りももうすぐで終わる。
最後は、巫女のリミルが、巫女として、この世界を守っていきます。
こんな私ですが、からも、よろしくお願いします!!」
と、皆に頭を下げると、皆はそれを拍手で答えた。
そして、祭りが終わると、場所に乗った中都市の者達は、帰る事になった。
「ヒヒ~ンと、声を上げ、走り出した。
こうして、長かった戦いは終わった。
そして、ニラルバと二―ルは、一緒の部屋家で暮らす事になり、2人は朝早く、羊の世話の間に、羊の小屋の掃除をして、羊が帰ってきてもいい様にし、更に、オルガやクロト達は、牛を外に出して、そのすきに、寝床をしっかりとした。
「ふう。こんなもんかな?」
と、皆はそれぞれ農園の仕事をしていると、体が勝手におぼる物なのだなと知った。
こうして、長かった戦いが終わり、いつもの毎日が、始まろうとしていた。
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