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(第12章 野望達成! サーシェスの呪い再び)

 皆が農園の修理や他の動物達を任せている頃、ミゲル達に、ジブリールの真の目的を知らされた。 「なんだと」 「ヘヴンズホープをジブリールと、アズラエルが見つけた?」 それは、この世界の一番最上階にある、大天使ミーフルは、ミカエルの位と属し、よくミゲル達の所へ来てくれた、女神からの通信だった。 彼女は、この世界に数回来た事が有り、皆知っていたが、ニールは会った事がなかった。 「それでミーフルさん。それって確か、どこにあるか、大天使のあなたすら知らなかった事ですよね? どうしてそれをジブリールが?」 「そこまでは分からない。ただ、彼等は、その宝石を手にし、よこしまな事を考えている事だけは確かだ。あの宝石が、台座から外されてしまう前に、彼を止めねばならぬ。だが、さっき調べた時……ワ……タシ……は……」 「あれ? 通信が……」 「どうしたニコル?」 「通信が、何かがで妨害されているみたいなんです」 「修理までにどれだけかかる? ヨハンの言葉に、ニコルは、 「分かりませんが、とにかく、やってみます。僕だって赤だった。だから、その知恵を戦争ではなく、こういう時の為に使いたい!」 「ニコルお前。ミゲルとハイネは、ジブリールの後を追ってください。おそらく、その後がまだ残っているとしたら、追えるはずです! 手遅れになる前に、あいつを止めなきゃ」 「分かった。行くぜ。ミゲル!」 「了解!」 と、2人はジブリールとアズラエルが通った道を見てみると、わずかに後が残っていた。 だが、2人は気づかなかった。 この通路が、罠である事に。 ――――― 一方のミーフルは全ての天使達に、「例の物」を使う許可をもらおうとしていた。 ある者達とっては慣れており、自分達より、彼等の方が慣れているある物を。 ――――― その頃、ニールは珍しく、教会に来ていた。 「珍しいですね。ニール。あなたからここに来るとは」 「やはり、心配なんですね。あのお2人が」 ラリとアリアに言われ、ニールはしょげていた。 今、自分の手元には、何もない。 あの時戦えたのは、MSが有り、セルゲイの指示があったからこそ力を発揮できた。 だけど今はそれすらも危うくなっていた。 敵は既に、大上層部。 神の領域の裏側にいるのだ。 何故アズラエル達が通る事が出来たのか不思議でならなかった。 一度だけ挑戦してみたが、既にその時は、バリアが張られ、通れなくなっていたのだ。 こうなってしまっては、ミゲルやハイネ達が、戻って来れるかも分からない状況下だった。 「クソ~……どうしてこんな時に……」 彼は、自分の未熟さに涙するしかなかった。 今の自分には、銃もなければ、MSもない。 本当にただの人になってしまっていたのだ。 せめて、MSがあえばと、彼が思っていたその時、 馬が走って来る音が聞こえた。 「?」 「やはりここだったか」 「ヨハンにミハエル。どうして?」 「どうせアンタの事だろうから、呼びに行けって言われてね」 「え? 誰が?」 「我々に、もう一度生まれ直すようしてくれたお方の通信が有った。「あれ」を使う乗りてがいるってさ」 「あれ?」 「乗れ。話しはそれからだ」 「お、おう」 と、ニールを乗せたヨハンは、フルスピードで走り、あっという間に教会に着いた。 そこにはニラルバも来ていた。 「あ、ニール。これを見て」 「これは!? MS!? なんでこの世界に」 ニールが不思議に思っていると、神官のラリが言った。 「予言の1つに有ったんだよ。この世界の下の下、最下層に沈みし者、いつの日か、力を付け、最上階へ向かう。それを阻止すべきは善なる心と力を持ち史者達であり、現れ士者にこの機械人形を託せ。とね」 「お、おいちょっと待て。まさか、それが……」 「君の事だろうな」 「セルゲイさん。なんでここに?」 「私が呼んだ。君達の誰かが、このモビルスーツ。ホープとピースにふさわしいかを見抜く為にね」 「どういう事だよ?」 ニールの言葉に、アリアが言った。 「実はそれには続きがありまして、その機械人形自信が聖なる戦士を選び、この世界を救う。とありまして。つまり、このMS自信が、乗り手を選ぶという事になるんです」 「なるほど。それで俺達をここに……って、あれ?ステラ達は?」 「あのような子供を乗せるわけにはいかんだろう?」 「ま、まあ確かに。でも、そんな簡単に見つかるのか? このMSに相応しいパイロットが」 「このような局面が。そう簡単には……」 と、セルゲイが続きを言おうとしたその時、1機に変化があった。 目に黄色の光が点き、起動したのだ。 つまり、見つけたのだ。 自分にふさわしい乗り手を 「一体誰を?」 と、ニールが言った時、体が金色に光ると、それはまるで吸い込むかのように、コクピットへ連れて行かれ、椅子に座ると、すぐさま起動モードに入り、何時でも発進できる状態になった。 「乗りては俺……確かに、俺はこの世界で、自分を変える事が出来た。それは感謝している。そうだ。それに答えるには、この世界を闇から救う事。そして、今、一番それを喜んでくれるのは……!」 ニールの気持ちと機体の気持ちが一緒になったのか、ついにGNドライブが光出し、ニールの機体が飛び出すと、上層階へ向かう。 そのスピードは、トランザム以上だったが、GNドライブをオフにすると、普通のMSと同じ状態になるので、それほどきつくはなかった。 だが、1つ疑問があった 自分が乗りての1人。 ではもう1機は誰が……と だが、迷っている暇はない。 今ジブリールとアズラエルを止められるのは自分だけなのだ。 「考えてても仕方ねえ。俺一人でも、どうにかして、この世界を救って見せる。もう、俺は……あの時の、俺じゃね―――――!!!」 ニールの声に応え、機体は上昇していき、ついに最上階の近くまで来るが、そこにはバリアが貼られていた。 「クソ!!ここまで来たのに……」 「ハハハハハ。随分遅い到着だね~確か、ニールとか言ったな君は……」 「誰だ!?」 「僕の名はジブリールだよ。ただし、もう以前の彼ではない。僕は、最上伸ジブリールだ!」 と、そこに姿は現したのは、たしかに顔はジブリールだが、その姿は、たくさんの翼が生えるまるで、神と言うより、天使に近い姿をしていた。 「確かにジブリールじゃねえな。お前は誰だ? アズラエルはどうした?」 「アズラエル? ああ。うるさいから僕が食べちゃったよ。うっとうしい物は、早く片付けなくちゃね~フフフフフ。君はここまでこれたんだ。良い物を見せてやろう」 「何?」 彼が取り出したのは、大きなエメラルドの宝石だった。 「なんだそれは?」 「フフフフ。この世界の秩序やその他の物を豊かにするという伝説の宝だよこれを手に入れた物こそが、この世界の神に慣れる。つまり、この世界を戦場にする事も想いのまま。フフフフフハハハハハハハハハ」 「チィ! うっとうしい奴が」 と、ニールがビームを撃つが、全てバリアで返されてしまった。 「クソ~!! どうすれば、どうすれば良いんだ……」 と、ニールの心に焦りが現れると、下から、 「落ち着くんだ。実はあれを止める方法が1つだけ有る」 「なんだ?それは」 「この世界は、一度だけ闇に落ちた事が有るんだ。その時の事を踏まえて書が見つかった。今、必死で翻訳している。そこにいても意味はない。一旦引くんだ!」 「け、けど……」 「歯がゆい気持ちは分かる。だが、がむしゃらに行っても、今は無理だ」 「チィ! 覚えてろよ!!」 と、仕方なくニールが引き始めると、フフフフかかったな」 「何?」 「君のあれは、まだ継続中なんだよ?」 「何を……」 「ドックン!」 と、心臓が跳ね上がる様な痛みを感じた。 「う!……こ、この痛み……ウグ……アア」 「ドックン! ドックん! ドックン!」 心臓が動くたび、痛みが増し、彼を苦しめ、もう、前がうすぼんやりとしか見えなくなり、手元が震え、心臓は締め付けられるような痛みで、うまく操縦もできなかった。 「く………くるし……アア……ゲホゲホゲホ!!」 と、せき込むと、同時に血が出た。 「ウ、ウウ……」 「ハハハハハハハ」 「そ、の声は……う!」 「どうだ? 最下層でへばってたんじゃねえ、呪術を教わってたんだよ。自分でも不思議なくらいだったぜ。何かを教わるなんてよ」 「俺は落ちた時に知ったんだ。お前もいるってな。だから誓ったんだ。弟の付けはお前を殺すんじゃねえ。お前を苦しませて、そのうめき声が聞きたくってな~!!」 「さ、サーシェス……テメエ……うあ……」 ニールがしゃべるたび、心臓の痛みがひどくなって、もう息をするのも苦しい状態になっていた。 「ハア、ハア、ハア」 もう、前はうすぼんやりとしか見えず。痛みが限界に来たのか、目の下にクマまで出来ていた。 「か、から、だ……動かね……」 とうとうニールは、体が動かなくなり、下へ落ちていく。 「へへへへへ。さあて、最後の時だ。お前のこいつをと、彼の手には、心臓が現れた。 「とどめだ~!!!」 と、それを握ろうとした時、それが消え、逆にサーシェスの動きが封じられ、彼はやむなく引き下がろうとしたが、彼はニールに呪いの文字を描くと、そのまま最下層へ落ちて行った。 はたして、ニールの命は、無事なのだろうか? そして、この世界を救う方法とは!?
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