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(第10章 ジブリール達の野望! 農園の戦闘準備!)
帰って来た皆は新しく仲間になる事になったニラルバを紹介していた
「……皆さん。まだまだうまくいかない事も、たくさんありますが、でも、どうかこの国の為に、お手伝いさせてください。
私は、昔からエルフや幻想世界にあこがれていた。
そして、どんな事が起こってるかを知りたかった。
だから、どうか、連れて行ってください!!」
彼女の言葉に、皆が頷いた。
もうここまで来てしまったら、彼女も戦力に入れるしかない。
しかもミゲルに渡したあのネックレスの力をコントロールするという事が残っていた。
「ニラルバさん。あなたはまず、その力をもう少し、制御できない様にしなければ、いけませんね。僕達がお手伝いします。皆の為に戦ってくれるのは良い事です。僕達に、力を貸してください!」
「はい!!」
そして、ニラルバの特訓は始まった。
まず、マナをコントロールし、自分の思い描いた物を出すというところから始まり、彼女も必死になって付いてくる。
その成長速度はすさまじく、あっと言う間に、戦力に加える事になるのだった。
―――――
一方ジブリール達は、野望達成の為の準備をしていた。
それは、この世界を、話が物とする事
その為の資料を探していた。
すると、アレハンドロ・コーナーの方が、何か見つけた。
「おい、これじゃないか?」
ジブリールが灯りをその書物の間に置く。
そして、彼等は最下層で苦労して身に着けた、古代文字をの翻訳方を使い、見事その分を読み切る事に成功した。
そこには、邪心や怨念持ちし物、天界に有りし宝石を使いて、天をつかむ。その方法は……」
と、どんどん解読が進み、彼等は更に上を目指す事にした。
恐らくこの事に、一番驚いているのは彼等かもしれないが、あれだけ派手に暴れ回れば、最下層を元に戻すだけでも大変だろう。だが、ここまでは、大人しく何もせずに来れた。
後は、ここからどう上へ進むかだ。
その方法は、さっきの書物で見た、呪文だった。
だが、これを得るには、魔法使いが必要になる。
「魔女か……厄介だな」
「あいつ等が、我々の役に立てばいいんですが」
と、ジブリールと前ブルーコスモスの盟主ムルタ・アズラエルが言う。
「その話術は、私がやろう」
「おや? コーナーさんには何か秘策でも?」
「フッ金持ちという物は良い物でね。見方もすぐに手に入る。ただ、金と契約だけはしっかり確保するのがちょっとばかり大変だけどね」
と、言うと、
「パチン」
と指を鳴らすと、奥から、この世界に傭兵で、多数の罪を重ねた、アリー・アル・サーシェスがいた。
天界の誤算はこれだった。
確かに彼等は魂と記憶を書き変える能力は持っていたが、
その力を、最下層の物に施さなかったからだ。
彼等がそれを施せるのは、エクステンドットや生体CPUの者達と、事故で機械の体になってしまった、CBのリヒティにだけだった。
もしも。彼等が最下層に落とされて、小さな子供の姿であれば、逆にこの世界に対して、恨みを抱くという事になり、このシステムになったのだった。
もちろんここには、作戦疲れを、一般市民を虐殺するという行為を行った、ネーナも送られて来ていた。
でも、彼女は、ヨハンもミハエルも、自分の事をスッカリ忘れ、2人が農場で、働いているのを見て、作戦に誘われても来ようとしなかった。
そして、ここには、パトリック・ザラも一緒だった。
だが、ジブリールもアズラエルも、コーディネイターだからと言わずに、一緒に行動を共にしていた。
もちろん、何かを企んでの事だが……
そして、彼等は上層部を目指した。
―――――
一方彼等もようやく報告を受けて動き出した。
「やっぱりだぜ。あいつ等、上層階を目指してるらしい」
「上層階?」
と、ここに来て、日が浅いか子供達は知らずに聞いた。
「あ、そっか。ここで知ってるのって、俺とハイネと……後、神官さんとシスターに巫女さんくらいだな」
「で、どうすれば良い?」
と、元に戻ったニールを見て、ニラルバは、思わずポッと赤くなってしまい、話しかけられて、更に真っ赤になってしまった。
「そうだな。二―ルにスナイプ度は、俺等より上だしな。とにかく、上層部にいる奴等を追わないとな」
「そう来ると思っていましたよ」
と、不意に入口から、神官ラリとシスターアリア。
そして、今回で一番重要な役をするであろう巫女のリミル・ハリルがやって来た。
「神官さんにシスターまで……」
「てか、誰だ? その子」
と、ハイネが言うと、リミルは下を向いてしまった。
今まで、巫女としてしか、この世界で役立っていない自分にとって、本当にここにいて、正しかったのかどうか、不安になってしまったのだ。
「ほら、リミル。ご挨拶を」
と、神官に言われ、彼女はようやく口を開いた。
「は……はじめ……まして……リ、リミル……ハリル……です」
「リミルちゃんか」
と、ニールが言うと、彼女はビックリして、ラリの後ろに隠れてしまった。
「あ、ああ悪い」
「いや、気にしなくていい。元々、その家系で生まれた子だから、子供と言っても、友達もほぼ0なんだ」
「こんなにちっちゃいのに!?」
「どう見ても、私達より、小さい子。守ってあげなきゃ、いけない子。この世界を守る……その為に、私、強くなる」
と、ステラが言った。
「ステラ」
「まさかあの時の記憶が……」
「ああ。何かを守る大切さってのを知ったんだろうな」
アウルとスティングがそう言っていると、
「ゴホン!」
と咳ばらいをして、皆がギクリとそちらを見ると、ハイネとミゲルが怒っていた。
自分達の知らない間に何が有ったか誰も話してくれない間に、皆はどんどん先へ行く。
それが若干プライドを刺激したようだ。
「ちゃんと説明して」
「くれるよな~」
と言うハイネとミゲルに、エクステンデットだった3人は、汗ダラダラだったが、一応全部話した。
「……なるほどね。そんな事が有ったのか」
「うん。だから、私達にも手伝わせて! この世界。ステラ好き。だから守りたい」
「俺もだ。この世界で俺達は、色々知る事が出来た。闘いばかりだった俺達に、もっと大切な事を教えてくれた。頼む。俺達もチームに入れてくれ」
「おい2人共。俺を忘れちゃ困るぜ。俺も2人と同意見だ。この世界は本当に退屈そうに見えて、凄く大変だけど、闘いとは違う達成感が有って、新しく生まれる命を見れた。あれを守れる力は、俺達にもあるはず! だから頼む!」
「スティング……」
「お前……」
スティング達の決意を知った、ミゲルとハイネは、ラリとアリアを見た。
「皆さん。皆さんは、この世界に来られて、本当に変わりましたね。最初はどうなるかと思いましたが、本当に心が変わりました。あなた方の記憶は全て削除されてしまいましたが、闘う力は残っています。その力で、この世界を救うのです」
「はい!」
と、3人が張り切って言うと、オルガ達も頷いた。
「おいおいお三方。俺等だけスルーなんてないよな?」
「え?」
「えじゃねえだろ?えじゃ」
と、シャニが言う。
「シャニ?」
「あのな。俺等は一応先輩にあたるんだけど?」
と何やらおかんむりなクロトがつっかかる。
「さっきの話、俺達も同じだ。俺達は、ただ命令されるとおりにしか動けなかった。だが、もう自由に動ける」
「オルガ?」
「それに、この世界には、色々お世話になったしな」
「シャニさん?」
「俺達だってな。仁義ってもんをこの世界で 学んだ。だからよ。そいつらをボッコボコにしてやろうぜ!」
「クロト」
そして、それを聞いていたヨハン・トリニティが、
「なら、我々も協力させてもらおう」
「ヨハン」
「フッ。まさかこの世界で、もう一度お前に会えるとは思わなかったな」
「まっさかお前さんまで縮んじまってるとは思わなったぜ。それにミハエルも……あれ? もう1人は?」
「もう1人?」
「ほら、妹……」
と、ニールが言い出す前にラリが止めた。
「神官さん?」
「その話は後だ。今はあいつ等を止めるのが先だ。動物達は避難させた。ここにももうすぐ奴等が来る。なんとかここで食い止めなければ最悪この世界が崩壊する。それを防ぐ意味でも協力を願いたい」
「私の力は魔法なのですが、攻撃魔法は、それほど使えません。どうか、皆さんの力を貸してください!」
と、アリアが頭を下げると、皆は、
「この世界を救う為、俺達も協力するぜ!!」
と、皆はやる気満々だった。
だが、ここで1つ問題が有った。
それは武器だ。
この世界は元から平和だった為、武器屋防具と言った物が殆どないのだ。
と、そこへ、中都市に住んでいたセルゲイが、1台のトラックの荷台を開けると、銃や刀などがたくさん入っていた。
そして、それにホリースミルノフも続き、銃火器などを出してきた。
「これは!?」
「予知夢と言う所かな? 軍人の感で、用意しておいた」
「私からも、これを用意していました。使って下さい。この世界を守る為にも」
「了解!!」
と、それぞれが武器を持ち、進軍を止めるべく、レーダ―で接近してくるのが見え、皆はそちらへ向かった。
そして見えた。
この世界を壊し、崩壊させようとしている者が。
「フン! 農園など、何もする事ないでしょ?炎でパーッと焼いてしまえば済む事じゃないですか」
と、アズラエルが言うと、ジブリールは、
「だが、ここにいるのは、戦争で死んだ者ばかり。守る物が強い者こそ、一番怖いというでしょう? ならば、その芽は早めに失くしてしまわないとね」
その時、コーナーが言う。
「お二方もお気づきでしょうが、この世界にいるのは、殆どが、我々の世界で死んだ者ばかり。我々に武器で立ち向かってくるでしょうが、あちらには、MSがない。ならば、魔法で勝負と行きませんか?」
と、彼は手から炎を出した。。
既に彼は、最下層で魔法を完成させていたのだ。
この日が来るのを、ずっと夢見て修行していた。
自分でも、不思議なくらいに頑張れた。
だからその力を、今こそここで使うべきだと確信した。
―――――
そして、農園側でも攻めて来る事が分かり、準備を続け、ついに完成した。
はたして、この戦いは、どちらに傾くのか!? そして、この世界の運命は!?
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