9 / 10

(第7章宮殿の最後と、永遠の別れ)

 一反もめんが、宮殿に近づくと、一斉に砲台が開き、こちらを撃ってくる。 「わ~危なか~!!」 「のび太君。君の力が必要だ」 「ど、どんな?あやとりと、編み物しかできない僕に?」 というのび太に、目玉おやじは、 「ほかにあるじゃろ、ほれ、射撃とか!」 「あ!」 「銃を自分の力で作りだすんじゃ。これはお前の心と、何者かが作った物じゃ」 「とにかくに、中に入らないと」 「開けゴマ―!!!」 とのび太が突然大声で叫ぶと、一部が開いた。 「ほ、ホントに開いた……」 「ちょ、ちょっとのび太君。それを言うなら、僕達にも言ってよも~」 「たくいきなり叫ぶ奴がどこにおるんじゃ!!」 「ご、ごめん。まさかあんなので開くとは思わなかったから」 「とにかく行くば~い」 どうにか宮殿の中に入れたのび太と鬼太郎と一反もめんは、通路を歩くが真っ暗で何も見えない。 「暗いよ~明るくして~!」 と言うと、全ての明かりが点いた。 「やはり、これはお前の思想から、作られておるようじゃな」 「でも、なんでそんな事を」 「う~んそれが謎じゃな。一体どうしたものか、そこを調べる必要がありそうじゃ」 「でも、まずはこの宮殿の止めないと。のび太君僕達を、コントロール室へ連れて行ってッて頼んでくれるかい?」 「う、うん。僕達を、コントロールルームへ連れて行ってくださ~い」 と言うと、やはり、空間が動き、のび太達は、コントロールルームの前に来た。 だが、内容が複雑すぎてよくわからないが、のび太はその機械に触ると、どこで何をすればいいかが分かった。 「えっと、今向かっているのは、ここだから、大砲を上に向けて放って、それから……」 と、のび太がレバーやスイッチを動かしていると、鬼太郎の妖怪アンテナが反応した。 「ちょっと待って!」 「何時まで隠れているつもりだい。出て来たらどうだ?」 「え?だ、誰かいるの?」 「お前さんを操った奴がおるんじゃよ」 「え!?僕操られてたの?」 これには全員がズッコケた。 「どこかで、おかしいとか、何かされた思わんのか!」 「全然! というか。この宮殿にいると、心が落ち着くって事だけだった」 「つまり、君の心に付け込んで操っていたんだ。だから……この……宮殿は、初めから君の物じゃないんだ」 「え? だって……あ、ううんなんでもないや。その前に僕には、やらなくちゃいけない事があるんだ」 「やらなくちゃいけな事?」 「うんとっても大事な事」 「そう言うとのび太は、再び操作しだした。すると、宮殿のパワーが上がっていく」 「後はこれを……あいつ等……赦さない!」 と、赤いボタンを押した。 すると、砲台が町の方に向き、水流弾を発射した。 「う、うわ~」 「助けて~」 「キャー!!」 宮殿を見ていた皆は急いで高い所へ逃げるが、のび太は、空から大雨を降らせ、土砂災害を起こし、川を氾濫させた。 「ちょ、ちょっと! のび太君。どうしてこんな事を!」 「約束だからだよ。誰かとは言わない。でも、人間のせいで、人知れず生きている者達がいるんだ。だから、人間さえ、いなくなれば、、本当の住処を探せる。鬼太郎さん。ここまでついて来てくれてありがとう。でも、もういいよ。君達は帰って!」 と、言った次の瞬間、鬼太郎と一反もめんを水の中に閉じ込め、宮殿から放りだした。 宮殿を見ていた猫娘達は、心配していると、水の玉に閉じ込められた、鬼太郎と一反もめんを見つけた。 「!鬼太郎~」 と、猫娘は玉を破壊し、救出した。 「大丈夫? 鬼太郎」 「どうやら奴は、誰かに操られておるようじゃが、そいつの反応が全くせんのじゃ。とにかくなぜ、あいつがあんなに怒っているかを確かめるのがが先決じゃ」 そこへジャイアン達がやって来た。 「ちょ、ちょっと待てよ。まさかそれが、俺達だって言いたいのかよ?」 「そうだそうだ。あの野球の時だ……って!」 水流弾が小型化され、皆を狙い撃つ。 「そうだ。そうだよ。人間み~んないなくなっちゃえばいいんだ。そうすれば、どんな動物も平和に暮らせるし、エルフやドワーフ達なんかもいいな~」 と、彼は楽しそうに街を破壊し、その当たった水は、土となり、やがて木になり、ジャングルに姿を変えてしまった。 「なんとかしないと大変な事になるでアル」 「僕達も行きましょう。その宮殿に」 王ドラの言葉にドラリーニョも 「行こう」 と言いドラえもんはドラえもんズ全員で行く事にした。 「よーしドラえもんズ緊急出動!!」 「おー!!」 「僕も行く!」 「鬼太郎さんも?」 「やっぱり。あの子は誰かに操られている。その元を叩かないと、彼は救われない!」 「そうじゃな!」 「なら、ワシも行こう」 「私も行くわ!」 「それじゃあ、ワシも行こうかの~」 「え?だ、大丈夫でアルか?」 「大丈夫じゃ!それに、あれだけのび太君をその気にさせた、何かが引っかかっておっての~。だから知りたいんじゃよ」 「とにかく行こう。海底宮殿へ!」 「おー!!」 「待って!」 「はえ?」 そこへ来たのは、しずかだった。 「お、お願い。私も連れて行って。私にも、責任があるのよ。編み物を教えてって言った時に、一緒にやりましょうって言っておけば、こんな事にはならなかった。だから、行って謝りたいの」 「わかった。じゃキッド、悪いけどしずかちゃんのガードを頼めるかい?」 「任せておきな。じゃ、行こうせしずかちゃん」 「はい!」 そして、皆は、潜水艇で宮殿へ向かうが、既に、それを知っていたのび太は、サメを操り、一斉に潜水艇を攻撃させた。 「やっぱり僕達を警戒しているだ」 ドラえもんの言葉に目玉おやじが、 「しかしなんとかして、あの中に入らん事には話にならんぞ」 と言うと、鬼太郎が、この船に武器は?」 「え?えーと、あ、ミサイルと泡爆弾があった。 「泡爆弾と言うと、泡の状態で、相手に近づき、当たれば、爆発という事じゃな?」 「ピンポーン」 「よし、それで蹴散らそう」 「OK!」 と、ドラえもんは、泡爆弾を出しながら、サメを撃退していく。 そして、宮殿の下に入り込むが、そこにも砲台があり、凄まじい勢いで攻撃してくる。 「「うわ~!」 「い、一旦退却~」 と、ドラえもん達は、なんとか岸までたどり着くが、のび太がいる以上、あの潜水艇を破壊できない。 流石に困っていると、鬼太郎が、 「ドラエモン。僕と一反もめんが気を引き付けるから、その隙に突入してくれ」 「え~どうやって飛ぶのさ?」 「わしがおるけん心配なかとよ~」 と、白い布の様な物が、鬼太郎達のそばにやってきた。 「何だこりゃ?と、エルマタドーラが上に乗り、さわさわしていると、眠気を誘って、危うく寝そうな彼を慌ててキッドが降ろした」 「こんな時に寝るなよな~」 「あ、悪い、つい気持ちよくて。 それを聞いた一反もめんは、 「わしはお前のベッドじゃなかとよ~!!」 と怒った。 するとドラえもんは、皆に、作戦を話した。 そして、実行に移された。 所が思わぬ物が現れた。なんとそれは、戦闘機だった。どうやら、政府が、攻撃命令を出したようだ。 ミサイルが撃たれるが、宮殿には当たらず、そのまま撃った戦闘機に直撃した。 しかもこれにはアメリカ政府も協力要請に伴い、潜水艦からのミサイル攻撃開始する事になった。潜水艦が、底部を撃とうと、準備を始めるが、そんな事は、すでにのび太の頭に入っており、どういうわけか、自分から入り口を開けた。 そして、ちゃんと潜水艦の隊長に言った。 「僕と話し合うつもりなら来ていいよ」 と、だが隊長はその命令は聞かなかった。既にのび太は倒すべき「敵」としてしか認識されていないのだ。 そして、ミサイルが放たれると、それも破壊され、あろうことか、その潜水艦に向けて、巨大生物が襲ってきた。 しかもゲームに出てきそうな、ドラゴンが、潜水艦を簡単に排除してしまう。 すると、潜水艦は、バリアをすぐに解いて、水を濁った水から綺麗な水へ変えた。 これにはアメリカが怒り、なんとしてでも、あの宮殿を破壊しようとやけになっていた。 そして、日本側も、自分のメンツを守る為に、攻撃に加わる。 それを見ていたドラえもん達は、全く意味のないように見えた。 これでは、のび太の「人間」の見方が悪くなってしまう。 そう考えたドラえもん達は、政府に直接アクセスし、こちらの言いたい事を載せて、全メディアを通して流された。 「僕はドラえもんです。22世紀から、ある男の子を良くする為にやってきました。その子は勉強が大嫌いで、いつも昼寝や遊ぶ事以外考えていない子でした。でも、一つだけ褒められるのは、その子が「とても優しい心」を持っている事です。以前、裏山が減ってきたおり、木の子供を見て、泣いていました。何故か聞くと、「この木はもうすぐ掘り返されちゃうから助けて」 と、僕に言いました。僕はその子の願いを聞き入れました。 そして、指がとても器用で、あやとりが好き、でした。自分から遠のいたのではなく、親がうるさいから、やめざるを得なかったので。日本は個性を認めません。決まったルールからはみ出した者は、異常者として、見られてしまいます。あやとりが好きな事のどこがいけないのでしょうか? どうして、男はこうあるべき、女はこうあるべき。と決めつけるのでしょうか? そしてその少年は、サッカーや野球が大嫌いでした。荒々しくて野蛮な遊びは嫌いだと言っていました」 と、そこまで言った時、しずかが隣に立つ。 「皆さん今晩は。源しずかです。私は、あの少年の優しさを理解していました。でも、ある時、私は逃げてしまいました。ある寒い日でした。私達は、編み物を教え合いながらやろうという事になり、偶然空き地に通りかかった所で、その少年に会いましたあの時、私は、どうして男が編み物をしたがるのか分からず、偶然空き地でサッカーをしていた男の子達がやってきて、女になればとか、スカートをはけとか言って、いじめ、笑いました。私もこの時、笑いそうになるのを我慢できませんでした。 あの時の事は、思い返すと胸が痛みます。 もしもあそこで、一緒にやりましょうと言えたら、少年がどんなに喜んだでしょうか? お願いです。どうか、あの宮殿にいる子を助けてください。あの子は、敵になってしまったのは、私達のせいなんです。どうか政府の皆さん……お願いします!」 そこで映像は途切れた。 すると、町はざわめき、男だからとか女だからとかいうその言葉の意味を、理解しようとしていた。 ところが、政府は、しずかの言葉に対し、家にやってきた。 そして、電気がついているのを確認すると、ドアの前に立ち、チャイムrを鳴らした。 だが、誰も出てこない。 「?おかしいな~」 と言っていると、いきなり、家が光出し、空中で、 「ドーン!!」 と、凄まじい爆発音と共に、バラバラになってしまった。 「え?ええ?」 政府はほかに、のび太の味方をしていそうな人物に電話をいれるが、皆反応せず、よくて留守電だった。 「いったいどうなっているんだ。どうして話す事を赦した私に、一言言わせてくれないんだ?」 と言うと、 「カラン、コロン」 と下駄の音が聞こえて来た。 「!? みんながその音の方を見てみると、ひとりの少年が立っており、運よく電信柱の明かりが点いた。 「き、君は?」 「ゲゲゲの鬼太郎です」 「鬼太郎?」 「あの声明文。わかってらっしゃらないようですね」 「あ、あの声明文とは?」 「さっき、しずかちゃんとドラえもんが話した事です。あれは、全部、現実に起こっている事です。女だから男だからと差別し続けた結果がこれです」 「今回の事件も、この女と男の事も入っています」 「……」 政府は黙り込み困っていた。 何をどう返せばいいのか分からないのだ。 その時、 「ピピピピ」 と電話が鳴った。 皆が懐を調べると、鬼太郎の方が、携帯を出した。 「そうか。分かった。すぐに行く。僕の仲間の携帯です。どうやら、僕の出番の様ですね。ちゃんと撮るんだぞ。ねずみ男」 それだけ言うと、横手から、汚らしい鼠色の服を着て、二本の前歯目と、横に並んだ髭が目立つ、変な奴が出て来た。 「あど~もど~も政治屋の皆さん。私はビビビのねずみ男と申します。それで、この人が仲間の鬼太郎君です。あちなみに先に言っておきますが、私は半妖です」 「半妖?」 政府の一人が聞くと、 「え~っとつまり、人間と妖怪の間に生まれた子なんでね~人間の事も妖怪の事もよ~く存じ上げています」 すると、政府の一人が、 「あ~ゴホン!質問させてくれ。君は今、「妖怪」と言ったかな? ならなぜ、この世界にいるんだ? おかしくはないかね?」 「は? と申されると?」 「つまりだ、この世界には、人間しか、いないんだよ? つまりだ。君の言う妖怪は1人も……」 「僕も妖怪です。それに、今は人間の友達もいます。やめてもらえませんか?人間と妖怪を差別するのを」 政府はそう言いながら、明らかに奇妙は顔で見ていた。本当に人間か妖怪か分からないのだ。 と、そこへ、一反もめんがやってきた。 「お~い。あら? なんでねずみがこげなとこに?」 「いちゃわりいかよ!」 「待つんだ2人共。とにかく、僕は忠告しましたよ。妖怪を本気で怒らせたら、ただでは済まない事になると」 と、2人は一反もめんに乗り、その場所を目指す。 だが、元の形とは違いすぎる程、巨大な戦艦クラスにまで成長していた。 「まさか、ここまで」 「あ、鬼太郎」 「ドラえもん。状況を教えてくれ」 「うん!今しずかちゃんと出木杉君が中に入った。一応砂かけばあさんも後を追ったんだけど、コアが見つからなくて大変なんだ!」 「よし、今度は僕が行く。ねずみ男も来てくれ!」 「え~俺も。おい冗談じゃないぜ鬼太郎! 俺は自分の命の方が」 「つべこべ言うな! 行くぞ!」 そして、 半ば強引にねずみ男と宮殿の中へ突入する事にした。 だが、これは、のび太の思想で、造られた世界。 のび太はこの宮殿をどういう風に使いたいかを望めば、なんでも叶ってしまう。 「よし、まずは彼の元へ行こう」 「はいはいわかりましたよも~」 鬼太郎は来た時同様にレバーを下げると、ちゃんと開いた。 「あれ?鍵がかかってない?」 不思議そうに思っていると、いきなり入口が閉まり、鬼太郎達が驚くと、今度は勝手に明かりが点いた。 まるで、こっちだよと誘っているみたいに…… 「誘っているのか?」 ねずみ男は違う方向に行こうとするが、一反もめんが、ねずみ男の動きを封じ、一緒に鬼太郎と行く事になった。 そして、明かりの方へ進んで行くと、操舵室に出た。 「ここは……あ!」 操舵室に出ると、椅子に座ってあちこち忙しそうにしているのび太がいた。 しかも頭にナニカの装置を付けている。 「のび太君!……原因はあれか! くらえ、リモコンゲター!!」 と、鬼太郎は、下駄を飛ばすが、逆に自分の方に戻って来て、慌ててよけるが、今度は下駄が鬼太郎を攻撃し始めた。 「くそ!一体どうして」 と、鬼太郎が言うと、目玉おやじが出て来た。 「どうやら、あ奴に近づく物は、皆操られてしまうという事じゃろうな」 「じゃあリモコン下駄も?」 「恐らくはのじゃが、あれは鬼太郎の下駄じゃ、すぐに解けるじゃろう」 と言っていると、いきなり鬼太郎の前に下駄が落ちて来た。 「あ、ホントだ」 「よっしゃ!今度は俺はだ! くらえ~おならば爆弾~!!」 と、ねずみ男は、思いっきりぶっかけたが、やはり戻ってきてしまった。 「クッサ~!」 「ワリィかよ!?」 「お主はこれ以外の攻撃技は持っておらんのか!?」 「うっせ~な~目玉だけの親父には言われたくないぜ!」 「なにお~!」 とケンカをしていると、どこからともなく、いきなり鉄の槍が飛んで来た。 「うわ!」 「な、なんだ!?」 「クッソ~さっきのおならのせいで何も見えない」 「いちいちしつけ~よ!!」 と涙目になりながら言う鼠男に、目玉おやじは、 「なんでお前の技は、こういう時にも役にたんのじゃ!?」 「仕方ねえだろ!」 「ケンカしてる場合じゃないだろ! 今はここから脱出するんだ!」 「一反もめん!頼む! 「ほ~い!と一反もめんは鼻をつまみながら、鬼太郎達を乗せて、その場を飛び去るが、その前に一人のどう見ても小学3年生くらいの男のを乗せていた。 しかもその姿は明らかにのび太である事は変わりなく、明らかに、どこからか生れ出た存在だった。 「猫娘達は?」 「えっと、今砲台のコントロールルームバイ」 「よし、そこへ行って援護しよう。あ、所で一反もめん。その子はどうしたんだ?」 「ああ、この子ですか?なんか、廊下で泣いてたんよ。それで、原因を聞いたら、ここから出してって言うもんですけんしょうがなく出口を捜しとったばい」 「なるほどね」 一方砲台コントロールルームをほぼ破壊した皆は、鬼太郎達の到着を待っていた。 「猫娘。皆!」 「お~鬼太郎か。一応コントロール関係は破壊しておいた。これなら、あいつが撃ちたくても無理じゃろう」 「あ、ところで、のび太はどうした?」 「あ、あの~僕がのび太です……」 「え~~~~~!!!!」 皆は思わず絶叫した。さっきまで5年生ぐらいだったのが、3年生にまで縮んでしまっていたのだ。 「ぼ、僕……嫌い?」 その言葉に猫娘が、 「あ、き、嫌いじゃないわ。さっきの子と、あなたの年齢が合わなくて、びっくりしただけ。ねえ。あなた名前は?」 「え~と……何だろう?わからない……変なんだ。記憶がどんどんなくなっていく感じで……」 すると目玉おやじが、 「こりゃ~ドラえもんに来てもらった方が速いかもしれんの~」」 と言う事で、ドラえもんズ全員が集まり、この男の子はのび太かのび太でないか確認すると、間違いなくのび太のDNAと合致した。。 「間違いない。この子はのび太君だ!さあ、そうと決まれば、この船のシステムを全部破壊して、この宮殿を壊そう!」 「え?僕にできるの?」 「ここはお前さんの思想つまり、お主の考えに、妖怪が乗り移ってできた物じゃ!つまり、どちらか一方を排除すれば、それで終わるという事じゃ」 「さ、そうと決まったら行こう」 と鬼太郎が言うと、ドラメッド三世がじゅうたんに乗って現れた。 「鬼太郎どの、ワガハイでよければ、送るアル。皆はその間に、この宮殿から外に出るでアル!」 そこへドラえもんが、 「ちょちょっと、流石にそれは危険すぎる。もしかしたら、親友テレカの技を使えば、何とかなるかもしれない。僕達は、不滅の友情で結ばれた。だから、皆で一緒にここを破壊しよう」 と言い、それを聞いたのび太は、どうすれば、良いか分からなくなった。 この宮殿は自分の思想から生まれて物。それに妖怪が合体して、実体を得た。なら、自分が死んでしまえば、自然消滅するのではと思いだそうとしたのだ。 そして、皆はあちこちにダイナマイト仕掛け、宮殿を出た。そして、会場へ出た所で、彼等は構えた。 「よし、行くぞ」 「おう」 「親友テレカー!!我ら!ドラえもんズー!!」 すると、カードが一斉に光り輝き、宮殿が崩れていく。 そして、鬼太郎は、その光に乗じて逃げていく妖怪を見つけた。 「あれだ!」 「しかし、どうやって追えば……」 「テキオウトウ」これをつかえば、水の中でも平気になる。一反もめんさんもちゃんと飛べるようになるよ」 「ありがとう!」 と、鬼太郎と、目玉おやじ、一反もめんがテキオウトウの光を浴びると、超高速で飛ぶ一反もめんに妖怪はびっくりして更にスピードを上げる。 「だ、ダメですたい。早すぎますけ~」 「お前だけは許せない!!頼むぞ~神経を集中させて……指でっぽう!!」 と、鬼太郎が渾身の妖力を込めて撃ったそれは、見事その妖怪を射抜いて倒した。 妖怪がバラバラになると、宮殿だったそれは、貝殻やサンゴの死骸、魚の骨等、殆ど海の中で見られる物だった。 「やったー!!!」 とみんなが喜んでいると、しずかが異変に気付く。 「あら?のび太さんは?」 「え?あ~~い、いない。まさか宮殿の消滅のどさくさにまぎれたんじゃ……大変だ!未来が変わっちゃう」 「あ!」 「ん?どうしたしずかちゃん」 「し!静かにしてて!」 「?」 「いたわ。こっちよ」 しずかはタケコプターで飛び、エドとキッドもそれに従う。すると、渦の中央部に、居た。今にも頭が海につかろうとしていた。 「大変これじゃのび太さんが……ドラちゃん。前に使ったノビールハンドを貸して。今ならまだ間に合うわ!!」 「えっと、えっとあ、有った!「ノビールハンド」しずかちゃんこれを」 「間に合って!」 しずかは祈りながら行くと、何かを捕まえた。そして、急上昇すると、それはのび太の腕だった。 「やったー!!」 「後は病院で検査を受ける事じゃが、あの事件が引っ張ってなければ、よいが……」 目玉おやじ心配していた。 これほど騒ぎが大きくなれば、当然マスゴミ様のごとく食いついてくるその前に彼をどうするかを考えた。 とりあえず、すぐさまのび太は病院に運ばれたのだが…… やはり、鼻が利く連中が待っており、搬送に1時間近くかかってしまった。 幸い外傷はなかった。 だが、一番大事な部分。記憶がなくなっていたのだ。 「のび太さん。私、源しずかよ。で、こっちにいるのがドラちゃん達。それから鬼太郎さん達よ」 しずかが説明するが、とうののび太は、全く分からないという顔だった」 「ありがとう。でもごめんなさい。分からないんだ……」 と、のび太はしょげ返る。 するとその時、王ドラがある事に気づいた。 「!しずかさん。あのUSBメモリーは?」 「え?あ、ちょっと待って。はい。これよ」 「良かった濡れてないし、破損もないな。これならいけるかもしれない」 「どうするの?王ドラ」 「記憶リターンヘッドホン」 「あ~それが有ったか」 「ガルガル!」 まずは、これをのび太さんに着けて、USBを差し込んで、ボタンを押すと」 すると、USBが作動し、抜けていた記憶が全てのび太の頭の中に戻った。 そして、ボタンの色が緑になると、王ドラは装置を取り外す。 「さ、のび太さん。僕が誰だけわかりますか?」 と言う王ドラの質問に、 「王ドラさん……!!」 のび太はそこで思い出した。 あの野球の事を。 彼は恐怖に震えだし、泣き出した。 「いったい何があったのさ?あれからずいぶん経つけど、あの野球の事は一回も流れてないよ。だから、安心していいんだよ?」 やだ~!怖い!怖い!怖い!怖い!」 と、彼はもう混乱してしまった。 だが、のび太の証言で、ある事がわかり、すぐさまジャイアンとスネ夫を探し出し、のび太の前に連れて来て懺悔させた。 「これでもう大丈夫だよ」 「ま、まだ1つ問題が残ってるよ。僕の存在……正しいの?」 のび太は震えながらそう言うと、ベッドから起きだして、、スリッパを履き、どこかへ行こうとする。 「の、のび太さん落ち着いて」 「お願いだよ。皆必死になって頑張ってくれたんだよ」 だが、この出木杉の言葉というか、存在が余計だった。 のび太は、知ってしまった。 この事件にまで、出木杉が居た事に…… 「やっぱり……しずかちゃんと出木杉……仲が良いね……・一層の事さ……・結婚しちゃったらどうかな?……・だってそうでしょ?……こんな……こんな事件にまで発展させる僕……・頭が悪くて、スポーツもダメな僕。そして、こんなに大勢の人に迷惑かけてしまった僕……もう、僕は、この肉体すら嫌なんだよ。もう一生。この世界にいるのはいやだ。もう、もうやだ~!!と言いながら、のび太は階段を駆け上がる。しかもそんなに持久力もないはずなのに、すごいスピードで上がっていく。 そして、どういうわけか、屋上への扉が開いていた。 一応フェンスはしてあるが、一か所だけ壊れていた。 「皆……さようなら~」 と、のび太はフェンスじゃない部分に駆け寄る。そして、彼は思いっきりジャンプして、飛び降りた。 「キャ~!の、のび太さん!!」 と、しずかが下を見ると、なんとドラメッド三世がじゅうたんに乗っており、その上にのび太がいた。 「ドラメッド三世」 「ぐっとタイミングだぜ」 皆がドラメッドをほめたたえると、今度は、記憶吸い込み機を使い、のび太の記憶を全て消した。 しずか的には寂しかったが、またどこかで会えるからこれで良いと言った。 のび太は全ての記憶を消され、必要な記憶は王ドラやドラえもんズ達が教えてくれた。もちろんしずかも手伝った。 そして、それから1か月後 のび太は、施設に入る事になり、彼はそこから学校に通う事になった。 だが、もちろんジャイアンやスネ夫だけでなく、しずかもいない学校へ行った。 しずかがそうするように頼んだのだ。 そして、家出していたジャイアンも見つかり、スネ夫の監視も解かれ、無事に学校に行けるようになったが、彼等はまず、学校に着いたら、のび太の下駄箱の扉をあけるが、どちらの靴もなかった。 「あ、あれ?なんでないんだ?」 「おっかしいな~」 「のび太さんなら、別の学校に行ったわ」 「え?あ、しずかちゃん。君も……」 「パーン」 と、乾いた音と共に、スネ夫がしりもちをつく。 「し、しずかちゃん?」 それだけやった後で、しずかは靴を履き替えて、行ってしまった。 「そう。これで良かったのよ。これでのび太さんは新しい人に出会える。別れはつらいけど、でもそれが、本人の為。だから……と途中で泣きそうになるのをこらえた。 すると後ろから、出木杉がきて、しずかを支えた。 「大丈夫だよ。施設の場所の住所聞いておいたから、手紙でも出そうよ」 「ええ」 そして、のび太のいない、新しい生活が、スタートしようとしていた。 当然のび太の方は、以前よりも勉強するようになり、たまに暇を見つけては、しずかへの手紙を書くようになった。 もう当時の事は何も覚えていないけど。ドラえもんも一緒にいた。 この施設でアルバイトをするという名目付きで、2人で新しいスタートラインに立ち、新たな生活が始まろうとしていた。
良い
エロい
萌えた
泣ける
ハラハラ
アツい

ともだちとシェアしよう!