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(第4章 暴かれた真実)

 海底宮殿の中を、のび太の名を呼びながら探す皆だが、全くと言っていいほど見つからず、一旦集まりかけたその時、偶然子泣きジジイが、眼鏡を見つけた。 そして、皆の集まっている所へさっきのメガネを持って行った。 ドラえもんが道具で調べてみると、間違いなく、それはのび太のメガネだった。 「間違いない。これは、のび太君のメガネだ。子泣きさん。これを見つけた場所覚えてますか?」 「お、おお覚えとるぞ、確か……」 と、子泣きは皆を眼鏡を拾った場所に皆を連れて来た。 「おおここじゃここじゃ」 「やっぱり! のび太君はここに来たんだ。もしかしたら、どこかにいるかもしれない!」 その時、鬼太郎の妖怪アンテナがピンと立った。それもこれまでになかった程の妖気を感じた。 「父さん。この反応!!」 「ウム!何かおるかもしれん!皆はどこかに隠れておれ、どうやらここには妖怪がおる!それもかなり強い奴じゃ!!」 「ええ!?……あ! あ、あのさっき気付いたんでけど、出木杉さんが居ないの!!」 「なに!?」 「そう言えばおらぬぞ!!」 「確かに乗り込んでましたよね?」 「うん!間違いない。僕の前に乗ったんだから」 「まったく、次から次へと忙しいわい」 と砂かけばばがそう言った時、 「ハハハハハハ」 と、笑い声が聞こえた。 しかもこの声は、しずかの耳には聞き覚えのある声だった。 「もしかいて、のび太さん? のび太さんなんでしょ! お願いだから出て来て!」 「フフフフ」 「お前がスネ夫君の家をつぶした本人だな?」 「おやおや。ゲゲゲの鬼太郎御一行様まで、ついて来るとはね~」 「のび太君はどこにいるんだ? 僕だよドラえもんだよ。大体の事情はしずかちゃんから聞いた。もうこんな事はやめにして、全ての真実を明らかにするんだ。そして…… 「ドーン!!」 と、凄まじい爆音と共に、ドラえもんが吹っ飛ばされ、同時にスケルトンやら、半魚人が姿を現した。しかも皆剣や盾を持っている。完全に戦闘態勢に入っている。 「こうなったら戦うしかない。猫娘。真名としずかさんを頼む!」 「わかったわ!一反もめん!」 「はーいよー」 と現れ、ついに戦いの火蓋が切って落とされた。 皆が戦っている間、真名としずかは出木杉を捜した。 彼は人一倍興味深々な為、変な所に入っていなければいいがと心配していた。 だが、予感は的中していた。 「うわああああああああ」 と、苦しむ彼の声が聞こえた。 「出木杉さんの声だわ!」 「こっちだわ!」 所がそこへ行く途中なんとここにもスケルトンがいた。 すると、真名はこれまでの経験上、どうなるかはしっているので、真名はしずかを後ろへ隠した。 案の定、猫娘は本性を現し、あっという間にスケルトンをボロボロにしてしまった。 「フウ。なんとかなったわ」 「猫姉さん。なんだか前より強くなってます!」 と、真名が言うと、猫娘は、 「べべ、別に、鬼太郎に追い付きたくて修行してるんじゃ……」 「へえ~やっぱり」 「真名~!」 「アハハごめんなさ~い!」 「こら~待ちなさいよ。危ないでしょ!」 と、じゃれ合う二人に、一反もめんとしずかが続く。 すると、そこから、中心部が見渡せた。 と、その中に出木杉がいるのに気づいた。 「出木杉さん!」 「しずかちゃん!だめだよ今出てきちゃ!!」 「え?」 彼がそう言うの遅かった。 いきなり丸いボールのような者に彼女は入れられ、一体何があったのか見当がつかなかった。 「な、ナニコレ!きゃああ~~~!!!」 電撃で気絶させられた彼女は、ボールに入れられたまま、どこかへ連れて行かれた。 それを見ていた一反もめんは後を追う。 そして、出木杉の方は、ずっと電撃の檻に入れられた挙句、ずっと電撃の縄で締め上げられていた。 「いい加減にしなさいよ。あんた、その子をいじめて、そんなに楽しいの?」 と、真名が言うと、それは言った。 「この者は、僕から大事な物を奪った,許しがたきもの!こんな奴がいるからいけないんだ。僕はこいつを認めない!」 「そんなのただの嫉妬じゃない?」 「嫉妬だと?」 「実はここへ来る途中しずかさんから、あなたの事を聞いたわ。それって、単にあなたがその人を嫌いなだけでしょ!?」 その時、どこからともなく、電撃の縄が飛んで来て、慌てて猫娘が助けた。 「猫姉さん」 「たくこんな時に変な事言ってんじゃないの!そんな事より早くあの子を」 「あ、はい!」 と、慌てて出木杉の元へ行こうとするが、宙に浮いている 「あ、しまった。一反もめんはしずかさんを追ったんだった」 「と、猫娘が困っていると、真名が、あるものを取り出した。 「猫姉さん。これ使ってみない?どらえもんさんの道具で、タケコプターって言うらしいの。これで彼を助けましょう。 「え、ええ」 2人はタケコプターで出木杉に近づこうとするが、近づくほど電気を受け、なかなか近寄れずにいた。 「でも、どうやって出木杉さんを助けるの?真名」 「多分こう言うのって、どこかに必ず電源が有るはずなんだけど……」 と、皆がキョロキョロしていると、猫娘がレバーを見つけた。 「あ、あれよきっと!」 2人でそこまで行くと、それは大きなレバーだった。 「これ、私達で動かせるかしら?」 「やってみるっきゃないわね。せーのー!!」 と、2人でやってみるが、なかなかできなかった。 とそこへ、一反もめんがしずかを乗せてやってきた。 「お~い」 「一反もめん! 何処行ってたのよ!」 「すんません」 「とにかく今度は全員でレバーを動かすわ」」 「了解です!」 そして、猫娘と真名。一反もめんとレバーを下げ様とするが、どうしても下がらなかった。 「何これ?全然動かない」 「これ、もしかして、囮なんじゃない?」 「え?」 「ほら、ここ。レバーって倒す時、ここにレバーの部品が有るはずなのに、ここにはないわよ」 「別の道を捜しましょ?」 「さらわれたしずかさんも気になるし」 「そうねごめん。少しだけ待ってて。必ず助けるから」 「あ、はい」 「ハハハハようやく諦めたか。ではソロソロ、焼き殺すとしようか」 「なんですって!!」 「ちょっとあんた、いい加減にしなさいよ!彼はあなたに何にもしてないじゃない!」 「フン!僕は出木杉が大嫌いだったのはさっきも話したな。こいつ、成績が良すぎるんだ。まるで、脳の遺伝子が良すぎるかのようにね!」 「だから、それは単にこの子の成績がいいだけでしょ?」 「それをこんな形でいじめるなんて。あなた絶対おかしいわ」 「……おかしいか。ではお前は、川に身を投げた彼をどう思う? 「どう思うって、私はまだ彼に会った事すらないのよ!」 「ほ~そうか。では聞こう……」 「引っ張ってないで、いい加減に、しなさい~い!」 と、猫娘が凄まじいスピードで走りだし、有る場所に思いっきり爪突き立て、そこから一気に引き裂いた。 すると、そこにもレバーが有った。 「ニャ~!」 「あ、もしかして……」 と、彼女はレバーを動かすと、出木杉の電気の檻と縄を解除した。 だが、そこは空中で、慌てて落ちそうな所を、無事、一反もめんがキャッチした。 「やったー!」 「出木杉君大丈夫?」   「う……う~ん……あ……君……は……」 「良かった気が付いた」 「私は猫娘。こっちは犬山真名ちゃんよ」 「そう……ですか……ぼ……僕は……」 「あ、良いわよ今は。ゆっくり休みなさい。 「でも、しずかさんはどこに連れて行かれたのかしら?」 「そう言えば、そうね。一反もめんの事だから大丈夫とは思いたいけど?」 「この子をここに置いとくのは危険だし……」 「なんとか隠れる場所を探さないと……」 と、真名が壁に寄り掛かると、 「ガタ」 と、音がして、壁がぐるりを回ってしまった。 「きゃ!」 「あれ? 真名?」 「猫姉さんこっちです」 と、真名が呼ぶと、一か所だけ壁がズレた。 「へえ。こんな仕掛けなんか有ったのね~」 「でも、のび太君。ほんとどこに……きゃあああああああああ」 と真名が凄まじい声を上げた。 なんとそこには、のび太が「有った」のだ 一方鬼太郎たちは、ようやく敵を倒し終えて、皆の元へ合流した。 「どうした?真名」 「あ、あれ……」 「ん?」 「暗くて見えないな」 「私なら見えるけど」 「何がいるんだ?猫娘」 「これ、確かにのび太君だけど、様子が変よ。まるで、そこから体が抜けたみたいになってるの」 「体が抜けた?」 「魂が抜けたわけではないのか?」 これには猫娘も困った。 どう説明したらいいのか分からなくなったのだ。 「ごめんおやじさん。説明してくれない?」 「わしでよければ構わんぞ?」 「お願い」 と、のび太の「肉体」に懐中電灯を向けた。 「う~んこれはどうやら、元の体。つまり、のび太君は、別の何かに自分の魂と体の中身を入れ替えたんじゃ」 「入れ替えた?」 「つまり、これは抜け殻じゃな。この進行具合から察すると、抜いたのは、丁度わし等が来た頃じゃろう。とにかく、彼の魂と、肉体をこの体に戻すんじゃ」 「戻せるんですか?」 「分からんが、とにかくやってみるしかない」 「お待たせしたばーい」 と一反もめんの声がした。 「一反もめん!しずかさん」 皆が話している所へしずかが無事帰ってきた。 「良かったしずかさんが無事で」 と真名が思わず泣きそうになった。 だが、しずかの様子がおかしい。 彼女は大事そうにUSBメモリーを持っていた。 「どうした? ん? その手にあるのは……・」 「USBメモリ―じゃ、パソコンのフロッピーディスクに変わって、情報の出し入れが簡単にできる物じゃ、しかも軽いから、どこにでも運べるうえ、小さい上にかなりの情報量が入る為、今ではバックアップに利用される事が有るんじゃよ」 と、得意げに説明した。 「砂かけババアってホントこういうの詳しいわね」 と猫娘が言うと、真名も、 「妖怪なのに、なんでそんなハイテクな事知ってるんだろう?」 と首をかしげていた。 「じゃが、USBの中を見ようにもパソコンが……」 「あるよ!」 とドラえもんは、ポケットを探って、万能パソコンを取り出した。 それは一見して、見た目は普通のパソコンだが、最近の幽霊や妖怪などの事も調べる事ができるようになっていた。 皆はしずかをつれて潜水艦に戻り、データを見てみた。 なんとそこには、あの事件の日の事の全容が記されており、何故のび太が川に飛び込まなければ、いけなかったかの情報まで入っていた。そして、その後の裁判の様子や、のび助や玉子の事も忠実に書かれており、動画もついていた。 「父さんこれって!」 「間違いない! これは、のび太君だけが悪いわけではない!ジャイアンツ全体の問題だったはずじゃ……待てよこれを知ったら、あ、あ奴は!」 目玉おやじの推理は、ある場所に行き着いた。 そして、潜水艦に警報が鳴り響く。 皆が見てみると、それは、かなりの大津波が、町を襲おうとしている所が映し出されていた。 「やはり、あの少年は、町をそのまま消し去るつもりじゃ!」 「早く止めないと!」 「そうじゃな。今のわし等にできるのは、この真実を公にして、奴の願いを叶えるんじゃ、あ奴は願っておったのじゃ。真相を知って欲しいと。じゃが仲間は逃げた。だから、この宮殿に逃げ込むしかなかったんじゃろう」 目玉おやじの話を聞いた皆は、のび太が可愛そうになった。 誰にも味方してもらえず、たった一人で、死を覚悟するしかないそんな状態に追いつめられて彼の心は闇の中。 ならば、自分達で何とかしようと思ったのだ。 「とにかく、のび太君を捜すのは後じゃ!」 そのセリフにドラえもんが続く。 「今はあの大津波を止めなくちゃ!行くぞ皆!」 「おおー!」
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