5 / 10

(第3章 海底宮殿)

 次の日、まだテレビでは、あの野球の事に放送が流され、少年野球も中止を余儀なくされ、事実上少年野球をする時は、必ず、大人が付き、それによって、決めるというルールが設けられた。 ジャイアン達は、一応今日から学校に戻れるという事で、夏休みの宿題を全部済ませ、支度を完了した。 そして、皆が病院を出ると、やはり、マスゴミが待ち構えていた。 フラッシュがたかれ、皆は顔を覆いながら歩く。 そして、ワンボックスカーに乗せられると、まずは、ジャイアンの家に挨拶に行くが、親は面会を拒否した。 「そんな子知らないよ! フン!」 「え~!? お、俺、今回は被害者だぜ!」 「何が被害者だい! どうせアンタの事だから、貶しまくって、あんな事件になったんじゃないか、こっちは慰謝料で、もう大赤字だよ!! 「あ、あれはのび太が……」 「バシ!!」 と、親は頬を叩き、ジャイアンは涙目になり、付いて来ていた警官もびっくりしていた。 「ま、ままお母さん。今回はもうこの辺にしませんか。少ないですが、これで……」 と、親に渡したのは、札が入った袋だった。 「それで、今回の事はなかった事にしませんか?一応上からの許可は下りてますので」 「本当かい?」 「あ、それでは、我々はこれで」 と、まるで、逃げる様にその場を去った。 後の親達も同類の答えで本当に大変だったが、もっと大変なのがスネ夫の方だった。 彼の家は潰されているので、引っ越さなければならなくなってしまった。 しかも今回の慰謝料騒ぎは、お金持ちだからという言葉でどうにかなったが、問題はその後だったのだ。 親の経営が悪化し、本当にギリギリの状態だった。 そして、皆は学校へ行った。 ところが、しずかは、皆と離れるようになってしまった。 もう誰も信じられなくなってしまったのだ。 結局あの野球騒動はうやむやにされ、誰が悪かったか、どうすればいいのかという問題すら、もうテレビにさえ映らなくなってしまったのだ。 「誰も……わかってくれないのね。どうして誰も、調べようとしないのかしら?」 「おーいしずかちゃ~ん」 「あ~出木杉さん!」 「大丈夫かい? 心配になって来てみたんだけど」 「ありがとう……でも、もう、あの事件は、なかった事になってるわ。どこのニュースでもやってないの……あんなに大騒ぎして、マスコミとかも大勢来て、私達は迷惑したのに……」 と、しずかの目から涙がボロボロと流れた。 すると、出木杉は、しずかの涙を拭いてあげた。 「ねえ。今ドラえもん戻って来てるんでしょ? だったらさ、一緒に事件の真実を捜そうよ」 「事件の……真実?」 「うん。あの時、一体何があったのかさ。しずかちゃんも気になってるんでしょ?」 「確かにそうだけど、皆のび太が悪いとか、あんな男のどこがいいのとか」 と、スマホを見せた。 なんとそこには、のび太への罵声や、しずかがなんでのび太と一緒にいるのかとか、しつこく書いてあり、かなり困っている状態だった」 とりあえず、ドラえもんに会ってみようよ」 「ええ」 そして、学校が終わると、2人はしずかちゃんの家に急いだ 源家では、ドラえもんが家事を手伝っており、ピーコのかごの掃除をしたり、エサをやったりと色々と手伝ってくれていた。 「ただいま~」 「こんにちは~」 「あら出木杉さんいらっしゃい」 「あらこの匂いってもしかして」 「フフフ今ケーキ焼いているんだけど、よかったら食べない?」 「あ、はい。いただきます」 そして、 ドラえもん、出木杉、しずかがケーキとお茶を楽しんでいる時、また来訪を告げる音が聞こえた。 「誰かしら?」 と、しずかが覗いてみると、それはやはりマスゴミだった。 「まただわ……私がよくのび太さんと一緒にいた所を、誰かがしゃべって、それからずっとこんな感じなの。だから、私も学校になかなか行けなくて……今日はなんとか行けたんだけど……・と最後は涙声になってしまった。 「とにかく、この事件の真実を探ろうよ」 という出木杉に、ドラえもんも頷く 「わかった。僕に出来る事があれば出来る限りやってみよう」 と、話している所へ、 「あなた、ドラえもんさんね」 と声をかけて来たのは猫娘だった。 「えっと……」 「あ、私は猫娘。この事件を追ってるの。最近ね。あの事件に関わっていた子供達が、次々姿を消しているらしいのよ」 「え? そうなんですか?」 「あなたは?」 「あ、出木杉と申します」 「あ~あなたね。クラスで嫌われてる男子って」 「え?」 「ほら、コレ!」 と猫娘が見せたのは、出木杉ってどう思う? から始まっているラインで、殆どがけなしてばかりの文章だった。。 「そんな~僕はまじめにやっているだけなのに……」 「とにかく詳しい話は、鬼太郎の家でしましょ。一反もめん。出て来ていいわよ」 と、猫娘の声に応えるかのように、するすると白く長い布をした、一反もめんが出て来た。しかも一回り大きくなっている。 「うわ~な、何だこりゃ?」 「あれ? あんたちょっと伸びてない?」 「伸ばしたんばい。皆が乗るから長い方が乗りやすいし、ワシも重くなかですけん」 「なるほど。じゃ、みんな乗って」 「あ、はい」 「あ、そうだ。ケーキ有るんですけど、持って行きましょうか?」 「あら、あなたも役に立つだじゃない」 そして、皆が乗ると一反もめんは、空にふわり浮かび、ゲゲゲの森の少し手前で降りた。 「ここ?」 「あ、森はこの奥ですたい」 「流石に、人間にゲゲゲの森を見せるわけにはいかないのよ。だから、あえて手前で止まったってわけ」 「え?そうなの?」 「そっか。妖怪だから、人間に会っちゃうと大変な事になるものね~」 「ほら、2人共、行くわよ」 「あ、はい」 そして、うっそうとした森を抜けると、木で覆い隠された家が一軒あった。 「あれが鬼太郎の家よ」 「こんな所がに有ったんだ」 と、出木杉は興味深々だか、しずかは若干怯え気味だ。 「鬼太郎。連れて来たわよ」 「お~ようこそじゃ、ま~入ってくれ」 「「お邪魔します」」 そして、皆はこれまでの情報を出し合い、答えにたどり着いた。 更に、ドラえもんの道具で、調べると、やはりのび太は、あの時パニックを起こし、バットが滑って手から外れ、相手の選手に当たってしまったのだった。 「こういう事だったのか」 「ひどいわ!」 「でも、これじゃ、いくらパニックを起こしてたと言っても、相手は大会社の御曹司って言うから、簡単に信じてもらえるかどうか……」 そう。問題はそこだ。 大会社の社長の跡取りとなれば、当然金で責めて来ようとする。しかものび太はあの後行方不明になり、事実上は逃げた事になってしまった。 ただ、1つ気がかりなのが、なぜ増水した川に飛び込まなければ、ならなかったのかだ。 「でも、なんでのび太君は川に? ここって確か2日前の大雨で増水してたはずだよね?」 「ええ。私もそれが心配で、早く見つかってほしいと思ってるけど……今出て来たら逆に……・」 その事を聞いた猫娘が疑問に思った。 「確かにそうよね。確かこの子の両親、この事件がきっかけで離婚しちゃったのよね?」 この先は鬼太郎が答えた。 「ええ。僕も気になって、会いに行ってみたのですが、やはり、本人でした。でも、顔と名前を変えて、今は高級クラブのバーで働いていますが、父親の方は、今何をしているのかまでは……」 これにはみんなはどうしていいか考え、そして、1つの答えを導きだした。 「ねえ、皆で探しましょうよ。私と出木杉さんは、のび太さんのパパの顔を知っていますから、それで探せますから」 「そう言う事なら、顔写真探査ロケットー!!」 と、ドラえもんが出してきたのは、ミニロケットの付き、パソコンのようなキーボードとモニターが付いていた。 「これでどうやって捜すんじゃ?」 目玉おやじそう言うと、砂かけババアがやって来た。 「鬼太郎!こっちでも新たな情報が入ったぞ」 「カラス達が、鳥や猫から情報を集めてくれたんじゃ」 というオババと子泣きジジイの言葉に、皆は驚くも新しい情報を聞くことにした。 すると、信じられない事に、のび太の父親はすでに、海中から現れた何かによって、海に引きずり込まれ、その後2度と現れる事がなかったという者だった。 そして、砂かけばばの情報は、玉子の方だった。 彼女は、慰謝料で稼いだ金で、今の地位を得た事を話してくれた。 「あ~ママならやりかねないかもしれないな~それ」 と、ドラえもんは道具を片付けた。 「海に消えたのが本当なら、海の動物達に話を聞こう。この「翻訳コンニャク」で」 そして、皆は海にやって来た。 台風が近づいている為、やるなら今しかなかった。 「でも、どうやって海の中を捜すの?」 しずかの疑問に、ドラえもんが答えた。 「大丈夫。さっき翻訳こんにゃくを食べたから、色んな動物と会話ができるようになるんだ。さ行こう」 そして、大きな潜水艦を出したドラえもんは、ハッチを開けて、皆を乗せて、海の中に入った。 海の中はとてもきれいでサンゴ礁がたくさんあり、本当に、海の楽園という感じがあった。 そして、ドラえもんは、マイクを持って言った。 「誰かいませんか?この近くに誰かいませんか~!!!」 と叫ぶと、色んな海の生き物達が集まってきて、鬼太郎はのび太の写真を皆に見せた。 「この子を捜してほしいんだ。頼む。力を貸してくれ!」 するとそこに、大きなサメが現れ、のび太の写真を見ると、胸鰭で、こっちこっちと案内した。 そして、しばらく行くと、大きな何かが見えて来た。 「な、なんだ?あれ!」 と、皆が驚いてみていると、サメは更に奥へ進む。 「どうやら何か知っていそうですね」 と鬼太郎が言うと、目玉おやじが髪の毛から、顔を出した。 そして、進んでいくと、明るい所へ出た。 何とそこは、大きなドックがたくさんある場所で、そこはまさに海の中の宮殿だった。 そして、それが終わると、サメはどこかへ行ってしまった。 「後はこっちでやるしかないですね」 「うん。あのサメに礼を言わねばならんの~」 猫娘も、これって、海に中にあるのよね?」 と言うと、真名も、携帯を見て見るが、やはり圏外になっていた。 「あっちゃ~ここ携帯使えないじゃない」 「海の中で携帯が使えるわけ無かろう」 「う……そ、そうなんですけど……と、真名は若干引いてしまった。 そんなこんなでやっていると、 ドラえもんが言った。 「とにかくのび太君はこの中のどこかにいるはずだ。皆で捜そう~!」 「おーーーーーー!!!」 と、皆が手を挙げると、それを見ている者がいた。
良い
エロい
萌えた
泣ける
ハラハラ
アツい

ともだちとシェアしよう!