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(第2章 ドラえもん帰還)

 翌日、まなの誘いで、みんなは喫茶店に集まっていた。 「ときに真名ちゃん。気になる事とはなんじゃ?」 と、目玉おやじが言うと、 「あ、うん。これなんだけど、あの家、私達の通学路でもあるの。私が登校するまでは、確かにその家は有ったわ。でも、帰る時にはなくなっていたの。門だけ残した状態だったんだけど、昨日~今朝にかけて浮上してきたらしいの」 「なんと!」 それで私、門を開けて近づこうとしたんだけど、どういうわけか、全然開かなくて、それで困ってたら、近所の人が通報してくれて、もちろん詳しく話したわ」 「なるほど。それで、あんなに大騒ぎになったのか」 と彼がいうと、鬼太郎も、 「よく信用してくれたな警察も」 すると、着信音に彼女は、スマホを取り出し、その時の映像を見せた。 「このスマホには、ちゃーんとその家を撮ったのよ。もちろん警察の鑑識さんも撮ったら、本当に写ってて」 「なるほど、スマホでも写るんだ」 と、猫娘が感心していると、その喫茶店の隅に隠れていたねずみ男が、行動を開始した。 彼はその何かを鬼太郎に退治させ、金をもらおうという魂胆だった。 そして、店を出た鬼太郎は、とりあえず、骨川廷に行ってみた。 ところが、この時、真名は鬼太郎達が居なくなっている事に気づかなかった。 「あ~!いな~い。もう、猫姉さんったら……」 と、怒る彼女だったが、妖怪の事件に、巻き込まれたくないから置いて行った可能性もある。でも、自分だって、鬼太郎達の役に立ちたいという気持ちは本当だった。 そこで、彼女は、とりあえず、スネ夫の家に行ってみる事にした。 そこでは、今も厳重な警戒がなされており、下から近づくのは無理だった。 「どうします?父さん」 「仕方ない、一反もめんに頼むしかないじゃろう」 「となると、おばばに連絡ね」 と、猫娘がおばばにコールしてみた。 「ん?猫娘から?どうしたんじゃ?」 「実は昨日の夜、それまで沈んでいた骨川って家、知ってるわよね?」 「ん? あ~今丁度その新聞を読んでおったところじゃ」 「ところが、その家が今浮上しているの。2階部分はほぼぺしゃんこになってて、1階部分はまだしも無事よ。それで、鬼太郎が、その家から妖気を感じたらしいの。だからオババ。手伝ってほしいんだけど、良いかしら?」 「おお、それくらいなら、可能じゃ、すぐにそっちへ向かおう」 「ありがとうオババ」 「では現地集合じゃな。ではな」 「ガチャ!」 「どうしたんじゃ? 猫娘」 と、スマホを切ると、それから30分ぐらいで一反もめんが到着した。 「到着でーす」 「すまないな。一反もめんにオババ」 「よし、上から見てみよう」 そして、一反もめんは上昇し、ガレキと化した、家を見てみると、髪の毛がピンと立った。 「!父さん。妖気が」 「やはり、妖怪の仕業じゃったか。じゃが、一体どんな妖怪なんじゃろうか?うむむ。皆目見当がつかんが、今言えるのは、あの家の誰かにかなり強い憎しみが残っているという事だけじゃな……」 「あ~やっぱりここだった。」 「ま、真名! どうしてここに?」 「私鬼太郎さん達のお手伝いをしたいの。お願い、一緒に居させて!」 と、真名の言葉に、皆は少し考えたが、一緒に居させる事にした。 「あ、話の途中でごめんなさい。」 「ああ。そうじゃったな。コホン。この地には強い憎しみが残ってるという事じゃよ」 「もしかして、怨念とかそういうたぐい?」 「まあ、そうじゃな」 「あ、ねえ、これじゃなんか関係してるんじゃない?」 「ん? これは?」 と、目玉おやじが聞くと」 その問いに、オババが答えた。 「電子新聞じゃな? どのあたりじゃ、お主が一番気になっているのはどのニュースじゃ?」 「えっと、右斜め下の記事よ」 「ん? ジャイアンツののび太が、資産家の少年に怪我をさせた後、彼は何故か川に飛び込みその後行方不明に……か」 「これは、捜すのが大変じゃぞ~」 「あ、父さん。妖気が移動を開始しました」 「何!? ここだけじゃなかったのか」 と、目玉おやじが言うと、砂かけババアは、 「こりゃ~骨が折れそうじゃぞ~」 と言った。 「どうします?父さん」 「う~むむむ。そうじゃ、オババと猫娘で、ここを調べてくれ」 「わしと鬼太郎は、移動した先を調べて来るからの」 「わかった……っていうか、連絡はどうするの?鬼太郎携帯持ってないし」 「じゃあ、私から猫姉さんに電話を入れるわ」 「とにかく行動開始じゃ」 と目玉おやじが言うと、オババは、 「それじゃあ、ここが片付き次第わし等も合流しよう」 「うむ!頼んだぞ!」 「行きましょう!」 そして、別れた後、砂かけばばあは、近所のおばさんのふりをして近づいた。 「あの~この家、何かあったんですか?」 「あら?ご近所の人?この家ね。今警察や鑑識さんが話してたんでけど、どうもこの家、沈んでたらしいのよ。それが今朝になって浮上したんだけど、皆心肺停止状態ですって」 「うむ。あの状況じゃからのう。せめて1人でも、生きていれば情報が聞けるじゃがの~」 「あ! ホントだ。これじゃ、生存者も望めないね」 と、猫娘が言うと、担架に乗せられた、少年達が次々と出て来た。でも、皆重症で口もきけない状況だった 「報道車両もっと下がって。マスコミはもっと下がってください。救急車が入れません!」 と、警察の報道で一応一旦はマスコミはどき、猫娘達は、これ幸いとばかりに中に入った。 「やはり、只者ではない。恐ろしい奴の仕業で地面に埋められたんじゃろ」 「でも……」 「ん?どうしたんじゃ猫娘?」 「ほらこの壁の所、何かで擦れた縦線があるけど、これ、「埋めた」って言うより、「沈められた」って言った方が速くない?」 オババも調べてみると、確かにその部分だけ、なにかで盾にこすった跡が有った。 「とにかくこの事を鬼太郎達に言った方が良いよね?」 「じゃな。お前のスマホで撮影しておくんんじゃ」 「わかった」 「こらこら!君達、勝手には言っちゃだめだろう」 「すいません。ここの人と、ちょっと付き合いが有ったので、気になって。あのここの人達、大丈夫ですか?」 「あ、ああ。さっき救急車で運ばれていったよ。一応全員意識不明だから、どうなるかは分からんが、えっと病院は……」 「ありがとうございました」 「あ、その前に鬼太郎に連絡を入れよう」 と、鬼太郎達は、新たな情報をつかんでいた。 今は更地にされている元家のあった住人である、ドラえもんに会う事ができたのだ。 「スネ夫の家が沈んでた?」 「ええ」 「それに関しては、砂かけババアと猫娘が調べておる。さっきある事がわかったらしいから、合流する事になったんじゃ」 と、目玉おやじが言うと、ドラえもんが、 「それより、1つ聞きたいんだけど、この土地はどうなったの?なんで家がないの?」 と聞くと、 「ん? お主、ここに住んでおった者か?」 ドラえもんは、正直に答えた。 「はい。それで、3日間だけ、未来から帰って来たら、家がこんな状態で、一体何があったんです?」 「う~んそれが、わし等にも分からんのじゃ。第一この地を見たのが、さっき来たばかりじゃからの」 「これは何かあったに違いない。「タイムテレビ―」 ドラえもんがタイムテレビを出すと、鬼太郎が興味深そうに見える。元々ゲゲゲの森に居て、電化製品がなく、テレビも置いてなかったのだ。 そして、タイムテレビで、まずは、何所から調べるか、ドラえもんが迷っていると、丁度いい所にしずかが走ってきた。 「あ、ドラちゃーん!」 「あ、しずかちゃん! ねえ。一体どうなってるか説明してくれない? 僕、今帰って来たら、こんな状態になってたんだけど、何があったの?」 「……それが……」 全ての話を聞いたドラえもんは怒った! 「ヒドイ!!!いっくらなんでもやり過ぎだ!! よし、まずはジャイアンとスネ夫を……」 「その必要はなかけんよ?」 と、オババ、猫娘、真名が、一反もめんに乗って、やって来た。 そして、ドラえもんの横に到着すると、すぐにその事を伝え、ドラえもんの耳にまで入った、その情報を頼りに、皆はお見舞いに行く事にした。 しかし、スネ夫達のいる大部屋は警官が立っており、面会謝絶の札がかけられていた。 「やはり警戒されておるらしいの」 と、目玉おやじが言うと、ドラえもんは、ポケットを探り、石ころ帽子を出した。 「これをかぶれば、誰にも見つからずに済む」 そして、全員がそれをかぶると、猫娘が先行し、奥に設置してある、消化器をガタンと倒した。 「?なんだ?……う!」 彼女は近づいてきた警備員を倒すと、すぐさま病室に入った。 だが、上を見上げると、監視カメラや盗聴器まで着いており、かなり厳重に警戒されていた。 「これじゃあ話もできないわ」 「う~ん……とりあえず、部屋の写真を撮って、後で来るしかないね」 と、ドラえもんが写真を複数取ると、病室を出た。 そして、病院を出る前に、のび太に怪我をさせられた方の病室を見に行くと、一応治療はされているが特に怪しいものは見られなかった。 「おかしいわ。なんの警戒もされてないなんて」 「ウム。確かにそうじゃ、なんでこやつだけが……」 「父さんそろそろ出ましょう」 「そうじゃな。彼女をこれ以上引っ張りまわすわけにはいかんしの」 という事で、皆は一時解散となり、しずかの家には、猫娘が着いて行ってあげた。 「ところで、ドラえもんとやら、お主はどうするんじゃ?」 「どうって?」 「もう、お前さんの家はないんじゃろ? にこんか?」 「え?いいんですか? 僕ロボットですけど」 「そんなの関係ないじゃろう。むしろ、外を歩き回るのが、危険な気もするしの」 「そうだね。じゃあ、お世話になるよ」 こうして彼等はこれからの事を考えた。 そして、この時、次なるターゲットに爪がかかろうとしていた。
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