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[天使の変貌]

[天使の変貌] 乃亜「せんぱい♡」 優希「……」 乃亜「乃亜は幸せですっ」ホホエミ 優希「……」 乃亜「ふふふっ」 優希「……」 俺は今、乃亜の家に招かれている。 バイトが終わり、帰ろうとした時乃亜に強引に連れ去られた。 あの小さな体のどこにそんな力があるのだろうか……。 乃亜「あぁ……せんぱいが乃亜のお家にいる……」ウットリ 優希「な、なあ乃亜?」 乃亜「なんですぅ?」 優希「御両親は……その……どうしてるんだ?」 乃亜「……乃亜とふたりきりなのになんであの人たちのことを聞くんですか?」 優希「い、いや、いきなり男がいたら御両親もほら、びっくりするかもしれないだろ? こ、恋人としてあ、挨拶をだな……」 乃亜「なぁんだ! せんぱいがそこまで乃亜のこと考えてくれてたなんて……感激ですぅ。 ……てっきり、逃げるのかと思っちゃいました」 優希「に、逃げるわけないだろ!? こ、こんな可愛い恋人がいるのに」アタフタ 乃亜「可愛いだなんて……。もぅせんぱいったらぁ……。ふふふ」 正直、一秒でも早くこの家から逃げたかったがそんなことをすると乃亜になにをされるかわからない……。 ここは、気が済むまで言うことを聞いておくべきだと結論づけた。 優希「それで御両親は?」 乃亜「知りません。 もう何日も会ってませんから」 優希「……え?」 乃亜「2人とも帰ってこないんです」 優希「……そうなのか」 乃亜「お互い新しく出来た男と女の所にでもいるんでしょう」 優希「……」 乃亜「今までは寂しかったですけどぉ……今はせんぱいがいますから大丈夫ですぅ」 乃亜「だ か ら 一人にしないでくださいね」ニタリ 優希「ああ……」 乃亜がおかしくなってしまったのは両親のせいだったのか。 誰にも頼れなくて……寂しくて……。 だから俺なんかに……。 Prrrrrrrr 優希「うおっ」ビクッ 俺の携帯が鳴った。 相手は……綾乃だった。 優希「すまん、乃亜。 すこし電話をしていいか?」 乃亜「誰からですぅ?」 優希「綾乃からだ」 乃亜「……って……さい」 優希「なんだって?」 乃亜「切ってください!!!!!」 優希「し、しかしだな……」 乃亜「嫌……なんですか」 怖い怖い怖い怖い…… あの天使だった乃亜は……どこに行ってしまったんだ……。 優希「わ、わかったよ……」ピッ すまん、綾乃……。 俺、まだ死にたくない……。 ブ-ブ- 今度はメールが届いた。 確認しようとした時 乃亜「没収します」スッ 乃亜に携帯を取られてしまった。 優希「お、おい」 乃亜「もうせんぱいには必要ないですぅ。 だってもう、乃亜がいるんですから」ニタリ 乃亜「ね、せんぱい。 乃亜とずーっと一緒にいてくれますよね」 乃亜「乃亜にはもうせんぱいしかいないんです。 だから、せんぱいも乃亜しかいらないでしょう?」 乃亜「乃亜のせんぱい。乃亜だけのせんぱい」 乃亜「さあせんぱい。ひとつになりましょう?」 優希「」ブルブル 乃亜「うふふっ」カチャリ 乃亜「これでもう乃亜とせんぱいは離れることは出来ません」ゴクン 乃亜の腕と俺の腕に手錠をかけた乃亜は怪しく笑う。 手錠の鍵だと思われる鍵を乃亜は飲み込んだ。 俺の天使だった後輩はもういない。
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