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[乃亜]

[乃亜] 今日は珍しく綾乃とシフトが別になった。 なんでも、どうしても外せない用事が入ったとかで綾乃が休んだからだ。 綾乃には悪いが少しホッとしている俺がいる。 乃亜「せんぱーい!」 優希「おう、おはよ」 乃亜「えへ、おはようございますぅ」ニコニコ 最近の暮らしで唯一の癒しの乃亜の笑顔……。 この笑顔だけで2日は頑張れる。 短いか? うん、短いな。 乃亜「せんぱい?ニヤニヤしてどうしたんですぅ?」 優希「い、いやなんでもないぞ! それより最近どうだ? 学校は楽しいか?」 乃亜とは学校が違うため会うのは職場だけなのである。 もし、学校が一緒だったらこのほわほわ乃亜パワーをいつでも充電できるのにな……。 乃亜「ほえ? 学校ですかぁ……。 あまり言いたくないかもですぅ……」 答える乃亜の顔はとても辛そうだった。 もしかして、いじめられたりしてるのか? もしそうなら、俺が絶対に許さん。 優希「言いにくいんだがもしかして……」 乃亜「はい……」 やっぱりそうなのか……。 乃亜は可愛いからな。 妬みの対象にもなりやすいだろう。 優秀な人間ほど生きにくいこんな世界は間違っている。 優希「そっか。 辛くないか? 俺ができることならなんでもしてやるぞ?」 乃亜「なんでも……ですかぁ?」 優希「ああ! まあ何でもって言ってもお金とか死んでくれとかそんなことはできないが……」 乃亜「乃亜がせんぱいにそんなこと頼むわけないじゃないですかぁ。 えっとぉ、なら乃亜と付き合ってくれますぅ?」 優希「は?」 付き合うってあれか? 買い物に付き合ってことだよな? そうだ、うん。 そうに違いない。 乃亜「もぅ、乃亜だって恥ずかしいんですから何度も言わせないでくださいよぉ……」 優希「い、いや悪い……。 付き合うってのはその」 乃亜「もちろん買い物とかじゃないですよぉ? 乃亜はー、せんぱいのことずっと好きだったんですぅ」 俺の天使もとい癒しが俺のことを……? これは夢か……? 乃亜「ぷくー! せんぱい、ちゃんと聞いてますぅ?」プンプン 優希「ああ…」 乃亜「ならお返事くださいよぉ」 そりゃあ乃亜は可愛い後輩で俺の天使で……。 もちろん好きだけど……。 優希「あ、あのな?」 乃亜「なんでもしてくれるんですよね」ニタリ 優希「の、乃亜?」 乃亜「乃亜だってせんぱいと一緒にいたいのにいつもいつも綾乃ちゃんとばっかりイチャイチャしてぇ……。 とっても辛かったんですぅ……」 優希「」 乃亜「せーんぱいっ! これからは乃亜だけのせんぱいになって……くれますよね(≪●≫≪●≫) 優希「」 乃亜「モウハナレマセン」 優希「うわあああ!!」ガバッ な、なんだ? 夢か…… あの乃亜があんな目で俺を見るなんて……。 疲れてるのかな……。 なんか頭が気持ちいい? ふにふにしてて柔らかくて、なんだこれ? 乃亜「せーんぱいっ♪」 優希「の、乃亜!?」 乃亜「もう、せんぱいったらぁ休憩中に寝ちゃうんですもん。 乃亜、寂しかっですぅ」 乃亜「でもぉ、せんぱいの寝顔独り占めできたのでぇ 許してあげますっ」 優希「どうして俺を膝枕してるんだ?」 乃亜「ほぇ? だってぇ、乃亜たち付き合ってるじゃないですかぁ」 優希「えっ、あれは……夢じゃ」 乃亜「夢なんかじゃないですよぉ。 せんぱい、ちゃんとお返事くれましたよぉ?」ニタァ 優希「……」 乃亜「この前だってぇ、乃亜のこと絶対に守るって言ってくれたじゃないですかぁ。 本当に嬉しかったですぅ」 乃亜「これからもずーっと乃亜と一緒にいて……乃亜のこと守ってくれますよね? 」 俺の頭をガシッと掴んで真っ直ぐ俺の瞳を見つめてくる乃亜の目は、いつもの可愛い乃亜ではなかった。 乃亜「せんぱいせんぱいせんぱいせんぱいすきすきすきすきすき。だーいすきですぅ」 優希「の、乃亜……」 乃亜「せんぱいは乃亜のこと好きですよねぇ?」 今の乃亜は正直怖い……。 だが、俺の返答しだいでは乃亜は……。 優希「も、もちろん愛してるぞ」フルエゴエ 乃亜「きゃー! せんぱいったらぁ……。 うふふ、乃亜も愛してますよぉ?」ニヘラ そう言って笑う乃亜は 天使ではなく悪魔のようだった。
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