10 / 16

[葉月]

[葉月] 月曜日に憂鬱になる人は少なくないだろう。 だが、少し待ってほしい。 月曜日には月曜日のいい所があるんじゃないだろうか? よく考えてみよう。 ……うん、ないな。 っていうか俺は平日が等しく嫌いでした。 学校→バイトの繰り返し。 優希「起きたくねぇ……」 新しいクラスになって1ヶ月。 新生活にもだいぶ慣れたころにやってくる病気。 ……そう、五月病である。 綾乃「馬鹿なこと考えてないで早く起きてください」 優希「勝手に人の心よまないでくんない?」 綾乃「兄さんが考えてることなんて誰にでもわかります」 優希「そうですか……」 綾乃「大体ぼっちの兄さんには関わる人がいないじゃないですか。学校でも家でも私としか会話してないですし」 優希「これでもクラスではある意味人気者なんだぞ」 綾乃という美少女といつも一緒にいるせいか主に男子の視線が痛い。 優希「あと葉月さん」 綾乃「……あの方がなにか?」 優希「なんか知んないけどめっちゃ絡んでくる」 綾乃「迷惑そうに言ってる割には顔にやけてますよ? 気持ち悪い」 優希「ちょっと? 最後の一言いらなくない? そりゃあ綾乃ほどではないけど、すげー美人だしな。 あんな美人に話しかけられて嬉しくない男なんていないだろ」 もしいるとすればそいつはホモだ。 綾乃「……っ///// コホン、まあ私が可愛いのは私が一番わかってますけど」 優希「あ、ああ。そう。」 綾乃(それにしてもあの女……まだお兄ちゃんにちょっかいかけてるなんて……。これはお仕置きが必要かしら) 綾乃「それで葉月先輩とはどのような会話を?」 優希「んー、まあ軽い世間話てきな?」 綾乃「世間からもハブられてる兄さんと世間話なんてできるんですか? 詳しく話してください」 優希「……今日はなかなかきついな」 綾乃「なにか?」ニッコリ 優希「いえなんでもないです」 綾乃「時間もないんですから早く話してください」 優希「休みの日なにしてる?とか趣味とかそんな感じ」 綾乃「普通ですね」 優希「だから世間話だって言ったろ」 綾乃「まあいいでしょう」 優希「そりゃよかった」 なにがいいのかさっぱり分からんが。 綾乃「今日は日直の仕事があるのでお昼休みには行けません。なので、お弁当を渡しておきますね」 優希「いつもサンキユな」 綾乃「いえ、これも妹として当然のことですから」 学校 昼休み 優希(相変わらずクラスはうるせえな) 葉月「ねえ」 優希「ん?」 葉月「今日はあの子こないわけ?」 優希「綾乃のことか? あいつは今日日直だってよ」 葉月「そう……なんだ」ホッ 優希「葉月さんって休み時間になる度俺のところ来てるけど暇なの?」 葉月「ななな、なに言ってんの!? あたしがあんたの所に来てるのは先生に頼まれたからであって、別にあたしがあんたと話したいとかもっと仲良くなりたいとかそんなことあるわけないじゃない!! 気持ち悪い勘違いしないでよねっ!!」 優希「お、おう……よく噛まないで言えるな……」 葉月「そんなことよりあんた、来週の土曜日暇? まあ暇に決まってるわよね、少しあたしに付き合いなさい」 優希「まだ俺何も言ってないんだけど……」 葉月「あんたが忙しいわけないじゃない」 優希「ほら、休日はアレだから」 葉月「アレってなによ」 優希(なにか断る理由はないか……。そ、そうだ!) 優希「ば、バイトのシフトが」 葉月「嘘」 優希「う、嘘じゃねえよ! ほら、俺って有能だから」 葉月「う そ」 優希「……ごめんなさい」 葉月「ねえ、なんで嘘つくの? 嘘ついてまであたしと買い物行きたくないの? 」 優希「」 葉月「答えなさいよ。 どうして? あたしのこと嫌いなの?」 優希「べ、別に嫌いじゃないけど……」 葉月「けど?なに? 」 優希「……」 優希(何ていうのが正解なんだ!? だ、誰か俺に知恵を貸してくれ!そういえば、前に店長が……) 店長「いい?優希くん。 女の子に問い詰められた時は目を合わせて頭を撫でながらごめんな?って言うの」 って言ってたな。 よし……! 優希「ごめんな?」ナデナデ 葉月「ふぇっ?」 優希「葉月さんが可愛くてつい意地悪しちまったんだ」ナデナデ 葉月「な、ななな……」 優希「許してくれないか?」ナデナデ 効いてるのか? 店長、ありがとうございます!! なんとか、俺生きてバイトに行けそうです!! 葉月「ふ、ふん! あんたなんかに撫でられても全然嬉しくなんかないけど!! ま、まあいいわ! 許してあげる!!」 優希(よし、ここでダメ押しのアレだ!) 優希「ありがとな」ボソッ 葉月「はうぅ……////」 優希(か、かわいい……) 葉月「えへへへ」ニヘラ 葉月(優希があたしをナデナデしてくれたー!きゃー!しかも耳元で囁くなんて!!) 優希「さてと、土曜日だったな」ナデナデヤメ 葉月「あっ……」 優希(そんな切なそうな顔しないでくれ……。俺のこと好きなのかと思っちゃうだろ) 優希「何をするのかは分からんけどまあ空けとく」 葉月「そう……ありが……って! 最初からそうい言いなさいよね!!」 優希「はいはい」 葉月「楽しみに……してるからっ」スタスタ 優希(顔真っ赤にしてて可愛かったな……) 廊下 綾乃(お兄ちゃんが……あの女と……?ユルサナイユルサナイ)ゴゴゴゴゴゴッ 綾乃(お兄ちゃんは私だけのモノなんだから……フフフフフ)
良い
エロい
萌えた
泣ける
ハラハラ
アツい

ともだちとシェアしよう!