3 / 16

[委員長]

[委員長] 綾乃「まったく兄さんのせいで私まで遅刻してしまったではないですか」 何度聞いたか分からない罵倒を受けながらようやく学校についた。 優希「悪かったって……。明日からは気をつける。 ほら、お前も自分の教室行けって」 綾乃「……ひとつ聞いておきたいのですが兄さんは仲のいい女性、もしくは付き合ってる方はいませんよね?」 優希「急になんだよ……? そんなことより早く教室に……」 綾乃「答えてください! もしかして答えられないのですか? ……いやらしい……」 優希「どうしてそうなるんだよ! ……いるわけないだろ、俺と仲良くしてくれる女子なんて……。 女性と会話したのなんてお前と藍乃さんと担任の先生ぐらいなもんだ」 綾乃「分かってましたよ」ニッコリ え、なにその笑顔。 っていうか分かってるならいちいち聞かないで欲しい……。 優希「そうですか……」 綾乃「では、兄さん。 お昼休みに教室に迎えに行きますね。」 優希「ちょ、こなくていいから!」 綾乃「兄さんに拒否権はありません」 優希「……はい」 優希「はぁ……朝からどっと疲れたな……」 教室に入り自分の席につくとなぜか安心した。 この1週間、家に休める場所がなかったからなぁ……。 まあ、唯一の救いは大型連休中だったことぐらいか……。 綾乃と学年が違ってほんとに良かった……。 いや、綾乃が決して嫌いとか嫌だとかそんなことはないんだが……。 なんていうか、その美人すぎて一緒にいるだけで緊張して疲れるというか……。 このクラスにも綾乃ほどかわいい女子はいないな……。 優希「はぁ…」 ???「朝から何くらい顔してんのよ」 優希「ん……?」 ???「連休明けから遅刻とかいい度胸してるじゃないの」 優希「……」 ???「な、何よ。 そんなにあたしのこと見つめて……」 えっと、誰? うーん……こんな子このクラスいたか? まあ、女子のクラスメイトなんて名前知らない人の方が多いけど。 ???「ちょっと!!!」バンッ! 優希「うおっ! ああ……えーと……誰……?」 ???「はぁ!? あんた、同じクラスなのにあたしのこと知らないの!? 信じらんない!!」 優希「いや、だって女子のこととか全然知らないし、関わりもないから……」 まあ、男子ともそんなにないけど。 ???「それでもクラス委員長の顔と名前ぐらい知っときなさいよね……」 委員長さんはそれはもうお怒りだった。 可愛くて小さなお顔を真っ赤にして腕組みをしながら俺を睨んでいる。 優希「ああ……ごめん。 ……えーと……」 委員長と言われても名前が出てこない……。 だってこの人パッと見委員長っていう属性にあわないんだもん。 ???「はぁ……。あたしの名前は葉月よ」 優希「これはどうも葉月さん。 俺は……」 葉月「あんたじゃないんだから知ってるわよ」 優希「そうですか……」 葉月「先生から頼まれたのよ、あんたいっつも1人で暗い顔して教室にいるから話聞いてやってくれって」 えっ、なに 俺そんな暗い顔してるの? そりゃ友達の数も少ないというかまあいないけど。 休み時間とか寝たフリとかして時間潰してるけど……。 別に嫌じゃないんだけどなぁ……。 っていうか最近俺、誰かに世話頼まれすぎじゃね? 葉月「……またぼーっとしてるわよ?」 優希「あ、悪い……考え事してた」 葉月「あたしと話してるんだからちゃんとあたしの方を見なさい!!」 優希「ひゃいっ!!」 こっわ!葉月さん怖いよ! どうしてそんな顔できるの? まるで蛇だよ……。 葉月「まったく……。なんであたしがこんなヤツと……」 優希「嫌なら無理しなくていいぞ。 俺は別に何も悩んでないし。」 葉月「そういう訳にはいかないのっ!!」バンッ 机叩くのやめてくれよ……。 大きい音怖いんだよ……。 優希「は、はぁ……」 葉月「と、とにかく! あんたはこれから休み時間とか放課後はあたしとお話するの!! 分かった!?」バンッ 優希「い、いや……俺には」 綾乃がいるからと言いたかったのだが 葉月「嫌なの?」( (≪●≫≪●≫) ) 優希「ヒィ……」 葉月「い や な の?」 優希「……」フルフル 葉月「分かればいいのよ!」 どうして俺の周りの女子はみんなこんな目ができるんだ……? なに、流行ってるの? 目の光消すブームなの? 葉月「これからよろしくっ」ニコッ 優希「ひゃい……」
良い
エロい
萌えた
泣ける
ハラハラ
アツい

ともだちとシェアしよう!