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[新婚旅行] [おはようからおやすみまで]

[新婚旅行] 初顔合わせからなんやかんやあり俺達が家族になってから1週間が経とうとしていた。 最初こそ、藍乃さんのキャラに戸惑ったりしたがそれももう慣れた。 父「いきなりだが」 優希「今度はなんだよ!? 」 俺の親父がいきなりだがで話を始めるとほんとにいきなりなことだらけで困る。 急に妹ができたり幼女みたいな母親ができたりするからな……。 父「お父さんとお母さんはこれから新婚旅行に行ってくる! 暮らし始めて1週間も経つんだ。もうお互いなれた頃だろう?」 優希「ま、まあな……」 ほんとはまだ綾乃とロクに会話すらしてないんだけどな……。 父「綾乃ちゃんはどうかな? こいつとしばらく2人きりになるけど大丈夫?」 綾乃「なにも問題ありません」 父「そっか!そっか! これなら大丈夫そうだな!」 藍乃「優希くん、綾乃ちゃんのことお願いしね〜」 優希「は、はい……」 綾乃「なんですか? 兄さん。 私と2人では不安なのですか? どうなんですか? 嫌なんですか? ハッキリ答えてもらえませんか? 」 俺が返答に困っていると綾乃がずいずい近づきながら捲し立ててくる。 優希「い、嫌なんてことは……」 綾乃「ならいいんですね?」 優希「は、はい……」 綾乃「では父さん、母さん。 私達の事は気にせずゆっくりしてきてくださいね」ニッコリ こっわ! 俺に向けてた笑顔と全然違うんですけど。 目のハイライト消えてたんですけど! 俺、この子と2人きりで生活できるの? 父「優しい娘をもてて俺は幸せ者だなぁ……」グスン 藍乃「自慢の娘なのよっ!」フフン 綾乃「ニイサントフタリキリ……ニイサント……オ、オニイチャン……オニイチャン」ブツブツ 優希「……」 こうして親父と藍乃さんは旅立って行ったのだった。 [おはようからおやすみまで] 綾乃「兄さん、起きてください」ユサユサ 優希「……あと……五分……」 綾乃「だめです。 学校に遅刻してしまいますよ? 」ユサユサユサユサ 優希「……」 綾乃「早く起きないとイタズラしちゃいますよ……?」 優希「すー……」 綾乃「エヘヘニイサン……カワイイネガオ……」ニヘラ 綾乃「オニイチャンノニオイ……」クンクン 綾乃「アア……アンシンスルニオイ」クンクン 優希「……うっ」 綾乃「……っ!?」ビク 優希「うーん……あれ……綾乃?」 綾乃「おはようございます、兄さん」キリッ 優希「……おはよ、綾乃。 もしかして起こしてくれてたのか?」 綾乃「はい、兄さんのお世話はお父さんから頼まれてますから。」 優希「迷惑かけると思うけどよろしくな。」 綾乃「ほんとですよ。 兄さんが自分で起きてこないからこうして……あっ!!」 優希「ん? どうした?」 綾乃「に、兄さん!! もう時間がありません!! 」 綾乃の声につられて時計を見ると遅刻ギリギリの時間になっていた。 優希「す、すまん!! すぐ着替えるから下で待っててくれ!」 綾乃「まったくもう兄さんのせいで私まで遅刻してしまうではないですか!」 優希「目覚ましセットしておいたはずなんだが……。」 スマホの目覚ましアプリを確認するとちゃんと設定されていた。 優希「寝ぼけて止めたのか……?」 綾乃「やはり機械はあてになりませんね。 仕方ない、これからは私が毎朝起こしてあげます。まったく兄さんは仕方がない人ですね」 優希「いや、流石に悪いし」 俺がやんわり断ろうとすると 綾乃「なんですか? 私に起こされるのが嫌なんですか? 私は兄さんのお世話をする義務があるんです。 兄さんが自分でなにも出来ないダメ人間だから、こうやって女神であり妹でもあるこの私自らが兄さんのおはようからおやすみまでぜーんぶお世話してあげると言っているのにそれが気に入らないのですか? どうなんですか? 黙ってないでなにか言ったらどうなんですか?」 優希「……なにとぞよろしくお願いします。」 綾乃「わかればいいんですよ」ニコッ 俺……本当に大丈夫なのかな……。 あ、当然俺たち2人は揃って遅刻しました。
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