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第6話

たけしがぬいぐるみを買って貰ったことを知った兄は激怒しながら苦しんだ。 彼は今までほとんどなにも買って貰えなかったからだ。 彼は思った。 (何であいつだけ、俺は好きなものを買ってもらえなかったのに、今でも我慢してるのに、何であいつだけ、ムカつく、 ムカつく、ムカつく) そう思いながら彼は苦しんだ。 彼は幼い頃から父親と親族から虐待を受けていた。 その時は母親も父親と親族から虐待を受けていた。 ある時、何か悪いことをしたらしく彼は ロープを巻かれ井戸の中に入らされた。 学校に行っても誰も友達が出来なかった。 父親と母親からほとんどなに買って貰えなかった。 そして、たけしを死ぬほど憎しんでいた。 彼の心は枯れて壊れていた。 そんななかで彼は生きてきたのだ。 人は必要な人の愛情がないと壊れてしまうもののようだ。 だが、たけしは誰も恨まなかった。 そこが、兄とたけしの違いだった。 彼はその後、高校を自分のちからで働きながら通ったが、バイトがすべてうまく行かずに高校を中退した。 中間はできたが辛かったのだろうな。 と後で分かったのだった。
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