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第4話

たけしの家庭は荒みきっていた。 母親はなにもしないで一人事をぶつぶついい、父親は塗装の仕事をしていたがほとんど会社には行かなかった。 別に酒やタバコを吸うことはなかったが、兄がこの家でとうとう家族に暴力を振るうようになってきたからだ。 どうやら父親と母親は兄がだんだん恐ろしくなってきたらしい。 一家の夕食の時間、冷蔵庫にはほとんど食べ物が入っていなかった。 母親は6時頃になると、決まって近くにあるラーメン屋さんに電話をかけてラーメンを四人分注文する。 しかし、あまりに頻繁にラーメンを頼みすぎることと、父親が仕事に行かず収入が激減しているなかで、母親は笑いながらつけでラーメンを頼んでいた。 ラーメン屋さんがやって来ると決まって言う。 (奥さん、ラーメンまだ払えないですかね) 母親は困った顔をしながらいった。 (来月、来月にはまとめて払うわ) そう言うと、親切なラーメン屋さんは分かりましたと言い、ラーメンを置いていく。 たけしは今日もラーメンか・・・・・・) と思いながら仕方がないので食卓に運び食べた。 他の父親や兄はなにも言わすに食べる。 もう、一週間もラーメンを食べていた。 そのうち何らかのことで、兄と父親と母親は食べながらケンカをしていた。 たけしがなにも言わずに食べてると矛先が向かう。 それが終わるとたけしは気分を悪くしながら一人、二階に上がり疲れきって寝た。 それから1時間もすると、したから母親と兄が階段を上がりたけしの部屋にはいつてきて電気をつけた。 たけしが何事かと思っていると、兄の怒号の声を浴びせられた。 (今かはお前に算数を教えてやる、机につけ・・・・・・) 母親は言う。 (ちゃんと教えてもらいなさい) たけしが席に着くと、兄はかけ算を教えてきた。 しかし、その教えかたは異常であり、頭がおかしくなるような教えかたであった。 たけしがかけ算を覚えようとすると、兄は言う。 (おい、バカ、これをちゃんと覚えろよ、わかってんたんだろうな) たけしが(うん)と言ってかけ算を練習すると、兄はすぐに覚えろといった。 そして、当然覚えられないと、怒号の大声を発してたけしを追い詰める。 母親は兄と一緒にたけしをバカにしながら大声で怒鳴り散らした。 たけしとてもついていけずに大泣きをすると、言葉の暴力はエスカレートしていき、次第にはもういいと言って、今から反省するために外に出ていろと言われて 暗いなか外に出された。 兄は門で立ってろと言うと、ドアをバタンと閉じて、鍵を閉めた。 たけしの心の中は恐慌状態に陥った。 まだ、幼稚園に行く前の話であった。
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