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第4話 ◆海を目指す
巳佳は岩を飛び降りて、ずんずん歩き出す。
ユキホとレイラは、目を合わせて笑う
ユキホ「あー浜に行ったら、なんかうまいものあるかなぁ~」
木の実をムシャムシャしながら…言ってます。
レイラ「…まだ食べる気か?」
ユキホ「たいして何にも食ってねぇーぞ? あぁ~( ;∀;)腹へったぁ」
木の実を食べる手は止まりません。
レイラ「きさま、山を降りるまでに平らげそうだな-w 」
ユキホ「ヘヘッーw」
笑い合う二人の横顔を眺めながら、巳佳もその後に続く。
歩きながら色々と思い巡らしていた。
オブジェたちはどこへいったのか?、無事でいるのか?だいいち、ここはどこなのか?
いや何よりも今はついて行く事にした 、この二人のことだ。
それはいたって危険のない、普通の人間のように思えるし、それどころか先ほどまであった不安や心細さが不思議と消えていることに気づく。
しかしこの二人と言えば、冷酷非道でその残忍な仕事ぶりに黒鬼と恐れられる竜崎麗羅と、人畜有害バーサーカーの同盟ハンターとしてA級手配犯の冬野雪豹なのだ…普段であれば、真っ赤なサインポールがぐるぐる回り、二人を見つけただけで同盟内は大騒ぎという札付きだ。
巳佳 「…。💧」(よりにもよってこいつらと行動を共にすることになろうとは…でも何故だろう。妙に安心するような。さっきだって、竜崎の言葉に背中を押されたようなもんだし。孤独だったせいで危ない精神状態なのかなぁ……)
とにかくユキホたちは海を目指した
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