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第1話 ミレイユとルフィー
そこはうっそうと巨大な植物が茂るバセンジーという原始的な惑星だった。
草むらの向こうに湖が見える……ミレイユがいた、しかし気を失っている。
ミレイユ「……。」
ルフィーたち、進撃軍第25艦隊の遠征部隊はG23空域で敵艦隊と接触、多大な犠牲を払いながらも撃破に成功した。旗艦も潰され、小艇に数機の装甲機兵バッファル、重傷の仲間をのせて光速ドライブに突入した。到着予定地はブラッセル星系第4惑星スファニー・レノア。ルフィーたち O.A【進撃軍】の第6基地がある場所だ。
……が なぜか、見たこともない星バセンジーが圧倒的な美しさで目の前に現れた。
ルフィー「……。」
ふりかえれば重傷の仲間はすでに息絶えている、喪失感にやりきれなくなり、吸い込まれるように惑星の大気圏に降下してゆくのだった。
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季節は初夏なのか、バセンジーは深緑に溢れている。ルフィーはホバークラフトで周辺の探索をしてみるが、見渡す限りの青々とした自然の美しさに、しばしば立ち止まっては見とれてしまう。
ルフィー「……。」(ここは活性化に成功した星なのか?それともただの原始惑星か)
大きな湖にさしかかるとヘッドカムのディスプレイが反応した、生命体を感知したようだ。ルフィーはクラフトを湖畔で浮上させたまま辺りを見回すと草むらの中で横たわるミレイユの姿を発見した❗
ミレイユ「……。」ー気を失っているー
ルフィー「おいッ しっかりしろッ 」
ルフィーは駆け寄って抱き起こすと強くゆさぶった、ミレイユは薄く目を開けるが力なく瞼を閉じてまた意識をなくしていく。
ミレイユ「……。」ー苦痛な表情ー
ルフィー「…💧」
別段、倒れている人間なぞ珍しくもなく、日常茶飯事そこらに転がっている光景だった。いつものルフィーであれば不用意に近づくなんてことはなかっただろう。
ルフィー「 チッ しょうがねぇ💦」
しかし、なんの迷いもなくミレイユを抱えると、もと来た道を戻ってゆく。
だが見たこともない戦闘スーツはパラメリアン=反ブラッセル政権独立解放義勇軍と名乗る過激派武装勢力という可能性もぬぐえないと頭をよぎりながら……。
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