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第10話 お家へ帰ろう
グリーウェ「あんた、変なとこ さわったりしてない?」
ユキホ「 さわるわけねぇーだろ!」
山を降りるとすぐに目を覚ましたグリーウェ。
シャンソナ「もう大丈夫なの?」
グリーウェ「eyeセンサーがちょっとおかしい。」
補助システムが働いて再起動したが、どちらにしてもメンテナンスの必要はあるようだ。
ハチ「降りるのがトロかったから、もうこんな時間だよ」
て……何時なんでしょうか。
そういいながらも五人はトイレの前のベンチに腰掛けて一服中。
シャンソナ「うん、このジュース美味しい。」
ユキホ「ふーん、じゃキリコに買ってやろう!」
スズカ「それ売店で買ったんでしょ?」
はい、売店ではシャンソナの美味しいと言った、へんな100%のジュースを買う。
店員のおばさんが『大丈夫かしら?これ。』と賞味期限を確認するような代物だ。
ハチ「そういえばさ、お腹すいたね。」
ユキホ「そう言わなくても腹減ってるぞ!」
スズカ「そのわりに今日はうるさくなかったじゃない。」
ユキホ「 キリコがきっとうまいもん作ってくれてる♪」るんるん
ハチ「 どうだかねぇ、ルフィーのやつと遊び呆けてんじゃないのかい!」
シャンソナ「畑いってるんでしょ?」
グリーウェ「じゃ今日もキュウリやナスやトマトだわ。」
ユキホ「なんだよっ!文句あんのかぁ!」
夕焼けの中、あーだこーだと語らいながら車は家路に向かう。
シャンソナ「 青空市場があるわよ!」
道路沿いに看板や旗がひらめいて活気あるお店屋さんだ。
ユキホ「あーよってこうぜ!」
グリーウェ「どーせ、野菜ばっかりでしょ。」
ユキホ「 桃売ってる♪」
スズカ「 果物いいわね~」
ハチはやれやれと言う顔。
そしてみんなはかいもんタイム。
ハチ「ジャガイモ一箱500円だって!安いね!」
さすがハチは苦労人、スズカたちのように物の相場を知らないお嬢さんではありません。
ユキホ「買おうぜ。キリコ喜ぶ!」
グリーウェ「あんたんち、取れるでしょ」
シャンソナ「ジャガイモはこないだ終わっちゃったのよ」
スズカ「 詳しいわね。」
ハチ「こいつ、芋掘り行ったんだよ。」
桃やら、ハチミツやら色々並んでいて、こういうところでは、ついついいっぱい買い物してしまうものなんです。
グリーウェ「それにしても買いすぎじゃない?」
地元の桃だから甘くてうまいよ~と店のオヤジの口車にのせられて究極の地獄ピーチを二箱も買いました。
なお先生は店のオヤジにどんな仕返しをしてやろうかと考えては、みんなを笑わせてくれるんです。
シャンソナ「トウモロコシ、そんなに要らなかったんじゃないの?」
グリーウェ「いいじゃない!まけてくれたんだし。」
スズカ「でも、傷んでるのあるわよ~、買うときよく見てよね」
ハチ「バカだねぇ、そういうのは皮を剥いてくるんだよ。」
西日に照らされるみんなの顔は、日に焼けたのかテカテカして、赤くなっている。
ユキホ「あー今日はキリコに話してやることもいっぱいだ!お土産もあるし、動画も取ったし、うーん、なかなか楽しかったな!今度はキリコも仏頂面もつれてこよう♪」
山の香りや風の心地よさは最高でした。いつのまにか動画も撮ったようだし、五人は任務も果たして楽しい一日だったようですね。
こんなメンバーもありですね!
今日の所はこの辺で終わりにしたいと思います。
それではみなさん、またお会いしましょう。
おしまい