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第8話 麦盛山 城跡 登り
さて、次の場所は麦盛山。
山頂に城跡があるらしい。そこにミキゾーノパックを設置する。
ハチ「着いたよ」
川向こうの有料駐車に車を止める。
駐車料金は500円。
地蔵がちょこんと佇み、手洗鉢があったり、風情ある土産屋もトイレもある。
川辺では観光客たちが水遊びをしている姿も見える
ユキホ「楽しそうだなぁ」
スズカ「まわりは雰囲気のいいとこだけど、まさか、ここを登るんじゃないでしょうね。」
眉をよせて、遊歩道を見上げるスズカ。
シャンソナ「 麦盛城跡の山頂にパック設置、ってなってるわ…」
シャンソナはタブレットで地図をを拡大して位置を確認する
グリーウェ「はぁー、まだ登るのー?」
やれやれ、この暑いのに。
とみんな、げんなりとした表情。
しかしユキホはニコニコして先頭におどりでる。
ユキホ「階段がちゃんとあるから楽勝だ!さっさと行こうぜ!頂上行ったら、なんか旨いもんがあるかもしんないし🎵」
タッタカ 山にかけ上がっていく
登山道は整備されていて幅広い階段が続き登りやすい。
シャンソナ「よし、最後の山ね、頑張らなきゃ。」
と後に続きます。
ハチ「チッ あたいがサボってたなんて、チクられでもしたら、たまんないからね。」
ぶつぶつ言いながらハチ。
スズカ「ふー。総事官に報告するためにも行くしかないわっ!まったく 」
そしてスズカもその後を追う!
取り残されたグリーウェ。
涼しげに河原で遊ぶ人々に目をやるが…
ミーン ミーン ミーン
うるさくセミが鳴いている
グリーウェ「……一人でいても つまんないじゃない。 別に、なんの疲労感もないことだし、つきあってやるわよ!」
グリーウェはズシッと足を踏み込むと土を飛び散らし
ザザザザザザっーーーとすごい勢いでかけ上がって行く
シャンソナ、ハチ、スズカをぬいて、ユキホに追い付き、軽々とそれを抜くと少し上の階段で振り返る。
ユキホ「おっ! おめぇ、スゲーなっ」
グリーウェ「私はね、人の後ろなんて嫌いなの。ふふん 」
得意気な顔をしてるグリーウェの前に
バシュウウン!!
瞬間移動でシャンソナが現れた。
ユキホ「うわっ!!跳べるじゃん」
シャンソナ「短距離はいけるのよ 笑っ」
グリーウェ「 ムカッ 相変わらず、汚いわね!」
ユキホ「よーし、オレだって負けねーぞ!」
三人はムキになって登ってゆく
ハチ「なんだいっ!あいつら」
ハチは下の方から、それを見る
スズカ「まったく 低能な連中ね。」
ハチ「でも、ムカつくよ。」
そういうとハチはカッと目を見開いて首をふった。
ブォォおおおーーーーーーーーん
ものすごい羽音を鳴らしながら熊蜂の集団が現れ、ハチたちの頭上を越えて、三人に襲いかかる
ユキホ「うわぁー?なんだぁ」
グリーウェ「きゃぁ、虫嫌い!」
シャンソナ「あ~ー!」
慌てふためく連中を見て、ハチはニヤリと笑う
シュん!シュん!
シャンソナはショートジャンプで逃れようとする
スズカ「そーはさせないわっっ」
シャァァ!!
ビィィィィィ~ー~ーん!!
スズカのカデッチは空中で散布され雨の如く降り注ぐ、その姿はトルネードとなりうねりをあげて、シャンソナのジャンプを阻止してゆく。
シャンソナ「きゃぁぁ!」
バチバチバチ!!
グリーウェ「あっ!ちょっと、やめてよ!」
ロボのグリーウェにとってもカデッチは厄介な攻撃だ、プロテクター強化で超合金のような武装になり、動きが鈍くなる。
ユキホも熊蜂に追い回されて振り払うのに四苦八苦。
ハチ「 いまだよっ!いくよ!」
スズカ「ええ!!」
二人はたったか登ってゆく。
グリーウェ「 あんたたち!ぐるになって、どーいう気よ!」
シュるルルルルーーーん!パンパン
手当たり次第、はがねの鞭を振り回す。
ユキホ「こらぁ!おれに当たる!!それより、得意なCDブレスを飛ばして、やつらを足止めすんだっ!」
グリーウェ「うるさいわね!わかってるわよ!あんたこそ、蜂を片付けて!」
少しためらうユキホ。
無駄な殺生はダメ!と常々ミレイユに言われているのです。
ユキホ「…( ;∀;)しょうがねぇ、勝負がかかってるからな!」
ブハァッッッッツツツーー!!
ユキホのサイコ イディオムは襲いかかるハチたちとカデッチの残った静電気を吹き飛ばした。
シャンソナ「それを待ってたわよ!」
足かせの取れたシャンソナは一瞬に消える!
グリーウェ「あっ待ちなさいよ!!」
グリーウェも重装備解除で猛ダッシュ!
ユキホ「チームワーク ゼロだなっっ 」
もう大変な大騒ぎで麦盛山を登ってゆく五人たち。
ハチ「うっとおしいね!」
セミだのアブだの、大群攻撃をするハチ。
かわしながら必死に登るユキホ
ユキホ「くっそ~ーー!田舎もんの意地を見せてやる!!」
グリーウェ「(^。^;)アハハ!どーいう意味?田舎もんの意地とか見たくないし 笑っ」
笑っちゃって力の入らないグリーウェを抜かして、ユキホは頂上に一番乗り!!
ユキホ「やったぜ!!うえーーい♪♪」
シャンソナ「はあはあ、あー疲れた。」
次々みんなが到着した。
スズカ「えーー!なによ!これが山頂?」
木々に囲まれ、見下ろす絶景もありません。
ハチ「なんにもないね」
グリーウェ「 あずまや、あるじゃない」
ユキホ「あっ、エッチな本もあるぞ!笑っ」
スズカ「(`Δ´)バカなこと言いなさんなよね!!」
ユキホはみんなから白い目で見られてます。
ユキホ「だって、本当だそ。 ( ;∀;)」
シャンソナ「眺めも見れないし、頂上って感じしないとこね、本当にここでいいのかしら。」
一生懸命登ってきたのに、山頂の雰囲気の悪さにがっかり。
川遊びをする人たちはいても、誰一人として、山登りする人がいないわけだ。
スズカ「任務、完了ね。」
ボロいあずまやにミキゾーノパックを取り付けると、みんなは早々に麦盛山を降りることになりました。
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