5 / 10
第5話 牛がいたよ
登りの道を五人は進む。
草原の小山の向こうに麓の町並みが見える。
シャンソナ「あー、いい眺め」
スズカ「おまえ、のんきね」
ハチは景色より鼻につくにおいが気になった。
ハチ「なんかくさいよ」
ユキホ「牛がいるんだよ、牧場なんだな。」
ユキホは遠くを指差す
よく見ると遊歩道の横はずっと柵が施してあり、その向こう側には黒光りした大柄な牛がパラパラといて、のんびり草を食べている。
グリーウェ「あ、牛のふんっ!!(゜ロ゜ノ)ノ」
ハチ「まさか、ふんだのかい?!!」
ユキホは大笑いして喜んでいる
グリーウェ「やだ!! どうしよう! ブーツがぁ。いったいなんなのよ~(`Δ´)」
スズカ「ちょっと!汚ならしいわねっっ 足を振り回さないでよ!」
靴底を気にして、跳ね回るグリーウェから離れるスズカ
シャンソナ「…どうやって柵の外にしたのかしら。」
シャンソナはそっちの方が気になるらしい
ユキホ「やーい、うんこ、うんこ」
ハチ「あははは。サイテーだね。」
グリーウェ「うるさい! 黙んないと焼き殺すわよ!!怒」
シュルルルルル~ー
言ってるそばから高圧電流ムチを振り回す!
そんなこんなで楽しく歩く
ユキホ「あれ?道路に出ちゃったよ。」
へんだなぁといった顔で立ち止まるユキホを追い越し、ずんずん進む四人。
ハチ「ここまっすぐいきゃーいいんだよ」
シャンソナ「あぁベンチがあるわ」
とりあえず座るシャンソナ
スズカ「時間無くなるじゃない」
といいつつ自分も座る。
ミーン ミーーーン ミーーーン
蝉のうるさいくらいの鳴き声で余計に暑さを感じてしまう
ハチ「やかましいねっっ!」
カッと目を見開く!
グワッッーン
空気を震わすGR波を放つ!
蝉はピタリと鳴き止んだ。
しかし、今度はアブがベンチのまわりをうるさく飛び回る。
スズカ「しっしっ、ちょっとハチ!これも追っ払ってよ!」
スズカは必死に払いのけるが、ハチはニヤリとしているだけ。
シャンソナ「ねぇ、背中を向き合って…」
シャンソナはスズカに背中を向けて近づいた。
ガタッと立ち上がるスズカ
スズカ「なんなのっ!お前と背中の皮なんて剥き合うの、ごめんだわっ!」
シャンソナ「 汗(;´゚д゚)ゞ だれが皮ってっ。」
背中を向き合って、アブを撃退しましょうって言いたかったのに。
道路はまた二股に別れており、直進すると牧場の事務所があるらしい。右は研究センターだ。
ハチ「診療所はどこなのさっ。」
ハチはキョロキョロする
シャンソナ「山頂いかなきゃ」
スズカ「山頂いくの?!」
シャンソナ「ミキゾーノパックは高いところに設置しなくちゃいけないのよ!」
どんどんまっすぐ進んだが、山頂ではなく、なぜかトイレがあった。
グリーウェ「やっぱり右の道だったじゃない!」
スズカ「とりあえず…」
ハチ「とりあえず、なんだい?」
スズカ「とりあえず、トイレあるからいってくるわ!」
みんなお約束のようにガクッとなった。
ユキホ「うわー昔ながらのトイレだな」
ユキホは中を覗いて興味津々。
シャンソナも周辺を見回している
シャンソナ「うーん、仕方ないから、この辺に一つ、取り付けましょう」
シャンソナはミキゾーノパックを設置する。
スズカ「汚いトイレ」
グリーウェ「ちょっと!トイレ見学なんかしてる場合じゃないでしょ?」
シャンソナ「スズカ、虫がたかってる…」
スズカ「えっ!やだっ、とってよ、」
スズカは慌てて後ずさる
ハチ「 いたっ! あたいの足、踏んでんだよ!(`Δ´)」
スズカ「もう、中、気持ち悪いから外でするわっ!」
グリーウェ「トイレの意味ないじゃない!」
ユキホ「( =^ω^) 野しょんだーー笑」
ユキホはうんこや野しょんなど、真性下ネタ系が大好きなようです!
良い
エロい
萌えた
泣ける
ハラハラ
アツい
ともだちとシェアしよう!