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第3話 五人で出発
ハチ「まず、あたいがはじめに運転するよ」
どこからともなく、ハチが現れた。
ユキホ「ゲーーーっなんだよ、蜂村も行くのかよぉ」
はい、そうです。
では今日のメンバーを紹介しましょう。まずは元 極微ミクロクルーで現在SK幹員ジャンパー シャンソナ、同じくSK幹員 のサイコウェーバー蜂村 密、ミクロのR-technology人造人間グリーウェ(現在は黒龍に帰化)、征弄同盟カデッチの使い手、美木鈴花、そして、Gene recombinationの奇跡、超人ユキホです。
ハチ「あたいだって、冗談じゃないよ、ちっとも行きたくなんかないど総帥の命令だから仕方ないのさ。」
ハチはぶつぶつ言いながら運転席。五人を乗せたワンボックスは出発する。
手を降るミレイユの姿が小さくなってゆく
車内ではピクニック気分でお菓子を食べているグリーウェたち。
グリーウェ「そんなこと言ったらあたしだってこの暑いのに行きたくないわよ!」
鈴花「お前、ロボットなのに暑さなんて感じるの?」
シャンソナ「クスクス」
グリーウェ「ちょっと人を鉄の塊かなんかみたいに言わないでくれる?全然、普通に、あたし敏感肌だから!」
ハチ「敏感肌だって?-w 」
みんなはどっと笑う
国道153号線を腕助の方向に向かって走った。
シャンソナ「どこに診療所なんてあるの?」
シャンソナはキョロキョロしている。
道路脇の駐車スペースに車を止めて五人は降り立つ。セミがみーんみーんと暑苦しく鳴いている。
スズカ「ちょっと、、、、まさか、ここから歩くなんて言わないわよね?」
ユキホ「あるく!」
ハチ「 … あたいはここでまってるよ」
グリーウェ「なにいってるの! ケースがこんなにあるって言うのに?!」
ハチ「しるかい!そんなこと」
ハチはふんとそっぽを向いている。
シャンソナ「 ガソリンないからエンジン切ってくけど!」
ハチ「えー!」
みんなケースを一つずつ持って、ユキホは二つ持って林道を歩きだしました。
ユキホ「なんでオレだけ二つも持たされんだよ」
詰め寄るユキホにスズカはギロリ
スズカ「ミレイユに言いつけるわよ!手伝わないで足引っ張ってばっかりだったって!」
ユキホ「なんだと!テメーきたねーぞ」
スズカはふふんと笑う
あーだこーだと言いながら、静かな山の中を騒々しく歩いて行きます
グリーウェ「はあ、つかれる。いったい何分かかるって?」
カスタマイズボディーでも疲れるようです。
ハチ「あんた、自分とこの診療所だろ」
シャンソナ「グリーウェがそんなことちゃんと把握してるわけないしゃない。」
それもそうねっとハチとスズカは納得。
グリーウェ「なんなの?私の管轄外なのよ! さる!どうなの?あとどのくらい?」
ユキホ「ムカっ さる、言うな!」
スズカ「早く答えなさいよ!ノータリン」
ハチ「そうだよっ ドブネズミ!」
暑さでみんなはイライラしているようです。さる、ノータリン、ドブネズミ等、すべてユキホの愛称です
ユキホ「愛称なわけねーだろ!」
ユキホは、がるるるっと戦闘体制
シャンソナ「やめてよ!喧嘩なんかしないでよ、この暑いのに!」
そんなことなど無視してハチはじっと行く手を見つめる。
ハチ「なんかアスファルトの道が続いてるんだから、もっと車で行けたんじゃないのかい?」
スズカ「あーそれもそうよね」
グリーウェ「なによ、歩いて損したじゃない。」
シャンソナ「だからってまた戻るなんて嫌よ」
みんなは口々に愚痴。だいたい女は不平不満、愚痴と文句を言い出したら止まりません。もはや趣味、ヒマつぶし、3時のおやつ、ご飯のお供なのです
ユキホ「この舗装道路はもうすぐ終わりだ、あとは細い遊歩道に入るんだよ!」
えっちら おっちら上り坂、舗装道路のカーブを曲がると遊歩道へと導く立て札がありました。
ボーボー雑草の茂る細い林道です。
グリーウェ「えーー、ここ行くの?」
スズカ「ノータリンざる先頭ね!」
ユキホ「もーー。」
まったく先が思いやられると嫌な顔で先頭をゆくユキホでした。
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