8 / 8

第7話 アドバイザー兼魔具リペアラー

「本当に何もありません。何もしてません」  隣でむくれているリアさんに謝ると 「何で謝るんですか? 何もやらしいことはしてないんですよね? なら謝る必要は無いですよね♪ 」  何で謝るのかって、それはリアさんとシルヴィアさんが怒ってるからだよ! おいマシュー助けろよ! そう思いを込めてマシューを見つめるとマシューは合掌していた。どうやら『ご愁傷さまです』と言いたいらしい。 「私はリアさんみたいに束縛なんてしませんよ♪ 私のもとに絶対に戻ってくるなら♪ ただ戻ってこないようなら地の果てまででも追いかけて捕まえますけどね♪ 」  そういってニッコリ笑ってるけど貴方も充分怖いですからね!  そんなこと言えるはずは無いので俺は黙ったまま苦笑いを浮かべるしかなかった。 ◆◇◆◇ 「ねぇ、クエストどれを受けよっか? 」  シルヴィアさんが俺の顔を横から覗き込んでくる。 「そうですね♪ どんなのがあるか見に行きましょう♪ 」  リアさんが俺の腕に抱きつき、俺を引っ張ってくる。 「ちょっとリアさん、ケイ君が疲れてますよ!そんなにケイ君を引っ張らないでください! 」  そういってシルヴィアさんが反対側に俺の腕を引っ張る。 「痛い、2人とも痛いから! お願いだから引っ張らないで! 」  そういって助けを求めるようにマシューを見るとマシューは、やれやれ┐(-。-;)┌と首を振って 「2人ともそのへんにして早く依頼を受けに行こうよ! ほらほら! 」  そういってマシューは2人の後ろに回り込み背中を押して俺から放してくれる。  正直、かなり助かった…。あとでマシューに何か奢ろう。 「ねぇ、ねえ! これなんてどう? 」  シルヴィアさんは、そういって遺跡探索の依頼をタッチして受注してしまった。 「ちょっ、シルヴィー! なに勝手に受注してるんだよ! 」  マシューがシルヴィアさんに怒っている。 「まあまあ、そんなに怒らなくてもキャンセルすれば…、ってキャンセル不可の依頼! しかもコレ昇級試験の依頼じゃないですか! 何でよりにもよってこんな依頼を受注しちゃうんですか! 」  リアさんも驚いてシルヴィアさんを掴んでグワングワン揺すっている。 「落ち着いてリアさん! シルヴィアさんを揺すっても何も変わらないから! 」  そういってリアさんをシルヴィアさんから離して落ち着かせる。 「受けちまったのは仕方ないか…。とりあえずこの依頼をどうするか考えよう…」  マシューの言う通り、今後の行動について考えなくては…。 「とりあえず部屋に戻ろう」  俺達はそういって部屋に戻ることにした。 ◆◇◆◇ 「おかえり~っ、待ってたよ後輩君! 」  何故か俺達の小隊の部屋にエミリア先輩が椅子に座ってグルグル回っていた。 「何で先輩がここに居るんですか? 」  先輩に尋ねると先輩は笑いながら 「君のことが気に入っちゃったんだよ♪ これからヨロシクね後輩君♪ 」  おっ、おぉ…。また話がややこしくなる…。先輩めっちゃニヤケテ後ろの2人のこと見てるし…。絶対わざとあんな言い方しただろ! 「「ケイ君、ちょっといいかな? 」」  両肩にそれぞれの手が添えられる。 「誤解! 誤解だから! 先輩も2人の誤解を招く様なことを言わないでくださいよ! 」  そうエミリア先輩に文句を言うが彼女は笑いながら 「だって事実なんだから、しょうがないじゃん! 」  やめろ! ニヤニヤ笑いながら爆弾を投下してくるな! 先輩の発言を聞いて俺を睨んでくる2人の女性が居るから! あぁ~っ、ヤバい両肩に爪が食い込んできてスゴく痛い…。 「先輩、話を戻していいですか? 何でここに居るんですか? 」  何とかして話をそらさなくては! 「えぇ~っ、ヒドイよ! さっきキスしたときに言ったじゃん私も小隊のメンバーだよって♪ 」  おいっ! あわぁわぁわぁわぁっ、言わんこっちゃない肩が! 肩がぁぁぁぁぁぁぁっ! 「ケイ君、家に帰ったらきちんと説明してね♪ 絶対今日は寝かせないからね💢 」 「ケイ君、私もう我慢の限界です。もうフラフラ出来ないように両足を切り落としちゃいましょうか? それとも大事なところを切り落としますか? 」  ダメだ! 2人ともかなり怒ってて話を聞いてくれない! なんとかして誤解を解かなくちゃ! 「もぅ~っ、冗談だよ♪ 本当に面白いね後輩君達は♪ 」  冗談にしてはタチが悪すぎます。 「本当に冗談なんですか? キスしてないんですか? 」  リアさん、気にするのはソコなんですか? 「なんだ、冗談だったんですね♪ 」  分かったなら、いい加減その手を肩から離して欲しいなシルヴィアさん…。 「でもそれなら何をするためにここに来たんですか? 」  リアさん、たしかにそれも気になるけど手を離して! 「うぅ~ん、話はするから後輩君の肩から手を離した方が良いかも…。肩から血が出てるよ…」  心配そうに見てるけど原因は先輩の冗談ですからね!  2人は先輩に言われて気づいたのか肩から手を離し『ごめんなさい』と言って2人は手当てをしてくれた。 ◆◇◆◇ 「それで、先輩はどうしてここに居るんですか? 」  再度エミリア先輩に話を聞くと 「実は、私が君達のまとめ役を任されたの♪ だからこれからヨロシクね♪ 」  そういって俺達のことを見つめて俺に手を差し出してくる。 「こちらこそよろしくお願いします」  そういって差し出された手を握ると先輩は笑って 「絶対にみんなのことは守ってみせるから! だから後輩君とマシュー君は魔具を見せて、点検するから! 」  そういってエミリア先輩は俺とマシューに手を差し出してきた。 「先輩、魔具リペアラーなんですか? 」  マシューが先輩に聞くと先輩は頷いて 「私は君達の小隊にアドバイザー兼魔具リペアラーとして合流することになったんだ! 私がアドバイザーとリペアラーをするんだ、絶対に死なせないからね♪ 」  そういって先輩は俺達を見つめている。 「ごめんなさい、魔具ってなに? 」  意気込んでいるところ申し訳ないのだが魔具が分からないので先輩に尋ねると 「魔具ってのは俺が使ってたりする弓矢だったり、ケイの持ってるグラビティシューズとかのことだ。とりあえず俺は弓矢を渡せばいいんだよな? それでケイはそのシューズと刀を預ければいいんじゃないか? 」  なるほど、魔具は武器とか道具のことを指すらしい。 「それじゃあ先輩、お願いします」  そういって刀とシューズを渡すと先輩は笑って 「あぁ、任されたよ後輩君♪ 私で最後の小隊メンバーが揃ったみたいだ、これから頑張ろう」  そういって先輩は微笑んでくれたので 「早速ですが、この依頼はどうしましょう? 」  そういって昇級試験の依頼書を先輩に見せると先輩は驚いた顔をしたあと呆れた顔に変わり 「君達は実技テストの時といい、どうして問題を起こすんだい? 受けてしまったなら仕方ない、きちんと考えて達成出来る様にしよう…」  そういって紙をテーブルに広げてペンを持ち作戦会議が始まった。  
いいね!
いいね!
いいね!
いいね!
良い
エロい
萌えた
泣ける
ハラハラ
アツい

ともだちとシェアしよう!

この小説を読んだ人におすすめの作品

異世界召喚から30年。文明化された魔法の世界で、平民の兵士は塹壕の底を這いずり回る。
3
7
6
2
完結済/219話/700,871文字/0
2018年7月26日
最弱魔王が美少女悪魔や勇者と魔界で色々と頑張るそうです
連載中/30話/148,598文字/0
2018年2月20日
規則正しさと美少女、どちらを取りますか?
完結済/2話/1,986文字/0
2018年1月1日
襲われていた私を助けてくれたのは、オカマのきこりだった。
連載中/9話/34,195文字/0
2018年7月2日
現国教諭の西野が現代国語を愛してくれと生徒に告げ日本は識字率も高く恵まれた国であると話す話です。
1
完結済/2話/1,058文字/0
2018年10月12日
突然祖国を奪われた少女・灰白は復讐を誓い仇の国・風月に潜む話
1
連載中/86話/240,478文字
11月16日