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第5話 第00小隊始動

「何処だここ? 」  目が覚めると天井があり建物の中だということは理解出来た。 「あっ、起きたんですか? いきなり倒れたときは驚きましたよ! 」  シルヴィアさんが俺のベットの横の椅子に腰掛け林檎の皮を剥いている。 「シルヴィアさん、俺どのくらい寝てたのかな? 」  シルヴィアさんに聞くと彼女は少し考えたあと 「う~ん、だいたい3時間ぐらい寝てたと思いますよ♪ 身体の調子は大丈夫ですか? 」  そう聞かれたので自身の身体をペタペタ触って確認をするが 「うん、特に大丈夫かな? 」  そう言って身体を動かしてみても違和感はない。 「そっか良かった♪ あっ、帰ってきた! お帰りリアさん。彼、起きましたよ♪ 」  部屋のドアを見るとそこには弓矢の男とリアさんが立っていた。 「お前、リアさんにちょっかい出してないだろうな? 」  そう言って男を睨み付けるとリアさんは笑って 「もしかして嫉妬してくれてるんですか? 大丈夫ですよ♪ だって女の子ですよ♪ 」  俺はリアさんの隣にいる男マシュー・クランを見ると 「うん、俺は女だよ♪ 」  ニカッと笑って俺に手を振ってくる。 「マジで? 」  思わずそう聞くと彼? 彼女? は頷いて 「マジ! なんなら触って男にあるものが無いって確認する? 」  そう言って彼は自分の股間を見つめる。 「いや、仮に君が男でも絶対やらないから」  そう言って見つめるとマシューさんは笑って 「そっかそっか! 」  と面白そうに笑っていた。  まったく洒落になってねえぞ…。 「そういえば授業はどうなったの? 」  そう尋ねるとドアが開いて 「そのことなら俺から説明する」  そう言ってダルそうに試験の時の先生が入ってくる。 「お前らの才能を考慮してお前たち4人で小隊を組んで犯罪組織を壊滅させたり失われた魔導書(ロストマジック)の回収をしてもらいたい。もちろん危険は伴うが学費免除の他にも給料が出るし授業だって自由参加だ! どうだ? 」  どうだと急に言われても…。俺は返答に困りリアさんを見ると彼女は頷いてくれていた。 「俺はいいですけど他のみんなはいいの? 」  そう尋ねるとシルヴィアさんは『もちろんです!』と言ってマシューさんは『シルヴィーがいいって言うなら私もいいよ』と言って2人はやる気満々だった。 「リアさんはどうする? 」  俺が尋ねるとリアさんは俺の頬を引っ張って 「ケイ君、私にさん付けしないでって言ったよね💢 もぉ~ケイ君はいつも他人行儀なんだから私もOKだよ♪ むしろ私が小隊に入っていいのかな? 私、足手まといにならないかな? 」  そういって心配そうにしているリアの姿を見ていたシルヴィアが 「私とマシューは補助や回復の魔法が得意じゃないの、だから回復魔法や補助魔法に特化しているリアさんが必要なの。だから足手まといなんかじゃないわ♪ むしろ小隊として活動していくなら絶対に必要な存在よ! 」  そう言ってリアさんに微笑みかける。 「よぉ~しっ、全員OKだな? 今回はイレギュラーだったから小隊の番号もイレギュラーだ! これからお前たちは第00小隊(イレギュラーズ)だ!」  そう言って先生は部屋を出ていってしまった。 「あっ、そうだ! 小隊の部屋として、ここ使っていいからね! じゃっ! 」  出ていったと思った先生が再度部屋の扉を開けて、それだけ伝えて戻っていった。 「えっ、えぇ~っとこれからヨロシクね♪ 」  シルヴィアさんが笑いながら手を出してくる。 「えぇ、こちらこそです♪ 」  シルヴィアさんの手にリアさんが手を重ねる。 「俺もヨロシクな♪ 」  マシューも2人の手に自分の手を重ねる。 「握手というより円陣だなコレ…」  俺も手を重ねる。 「じゃあ、第00小隊(イレギュラーズ)これから頑張るぞ~! 」  えっ、軽くないかシルヴィアさん!? 「「「おぉ~っ!」」」  いいのかコレで!? ◆◇◆◇ 「それじゃあ、ぞれぞれの得意魔法と戦闘スタイルを話して私たちの陣形を組みましょう! それじゃあ私からね♪ 私シルヴィアは、中~遠距離のアタッカーで主に使うのは火と雷かな? じゃあ次はリアさん♪ 」  話を振られたリアさんは自己紹介を始める 「私はリア・エミル、それで得意な魔法は補助魔法と回復魔法で戦闘は得意じゃないサポーターです。初級の水と風の魔法ならできるけど…。次はマシューさんですね♪ 」  マシューは、めんどくさそうに 「俺はマシュー・クラン。得意な魔法は少し特殊で物を増やすことが得意なんだ、例えば…」  そういってマシューは、さっきシルヴィアが皮を剥いてくれた林檎を持って魔法を唱えると 「ほらな♪ 4つになっただろ! 」  そういって1人に1個づつ渡してくる。 「それでこの魔法を使って戦闘をすることが多いけど基本はサポーターかな? あっ、でもアタッカーも場合によっては出来るぞ♪ 次はケイだな? 」  俺に話が回ってきた。 「俺は冨樫慧、慧ってのが名前だ! 俺の戦闘スタイルはアタッカーだね、魔法っていうよりか武器はこの刀で魔法を吸収して、それを斬撃にのせて放出したり刀に纏わせる事が出来る。ちなみに刀の形状も変えられる」  そういって刀を大剣に変える。 「なるほど、ケイはアタッカーなんだ…、何か意外だな。ケイは魔力を吸収することが出来るなら盾役(タンク)の方がいいんじゃないか? 」  話を聞いていたマシューが俺を見つめてくる。 「確かに! タンクでも通用すると思う! 」  リアさんもその言葉に納得していた。 「なるほどアタッカー兼タンクっていう感じかな? じゃあ隊列は先頭からケイ君、私、リア、マシューって感じかな? ケイ君と私が状況に応じてスイッチするけど基本はコレでいいかな? 」  確かにシルヴィアが言った今の隊列がベストだと思うので異論は無い。 「それじゃあ決定! 」  俺は前衛でアタッカー兼タンクになった。 「それじゃあ決定したことだし、まずは依頼をこなして報酬貰って部屋をレイアウトしよ~!」  リアさんがそう声をかけるとシルヴィアとマシューの2人も楽しそうに『オーッ! 』と言って拳を振り上げていた。  色々と言いたいことはあるけどこの楽しい雰囲気をぶち壊すわけにもいかないし…、だけど聞かなくちゃマズいよな…。 「みんな気合いも入った事だし依頼を受けに行こう。何処にむかえばいいんだっけ? 」  張り切っている3人に聞くと 「「「あっ、先生に聞くの忘れてた」」」  あぁ~っ、やっぱり予想通りだった…。 「まずは先生を探して、自分達でも出来そうな依頼を受けなくきゃだな 」
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