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第3話 魔導師学園ルミナス

「ケイ君そっち持って! 」  次の日、朝起きるとベットのシーツを変える作業から始まった。 「了解、これでいいかな? 」  部屋は1階が客室6部屋で2階が住居スペースになっている。  ベットを挟んで向こう側にはリアさんが居るのでリアさんに聞くと彼女はOKと手でサインを送ってくる。 「朝ごはんはお母さんが作ってると思うから食堂に行こ♪ あと今日これから入学式だから制服に着替えてくださいね♪ 学園へは一緒に行きましょ♪ 道案内は私がするわ♪ 」  なんと今日は学園の入学式だったらしい!  リアさんのお母さんが作ってくれた朝ごはんはカツ丼だった…。 「頑張るんだよ2人とも! 」  そういって俺とリアさんの背中をバシッと叩いてくる。 「ありがとうございます。やれるだけやってみようと思います。頑張ろっリアさん♪ 」  リアさんを見つめるとリアさんもやる気に満ち溢れた顔でガッツポーズをしていた。 「それじゃあ2人とも行ってらっしゃい♪ 」 「「行ってきます! 」」  そういって俺とリアさんは扉を開けて学園へ向かって駆け出した。 ◆◇◆◇ 「ケイ君、大丈夫? 」  2回目なのに、2回目なのに気持ち悪くなった。歩いていくと時間が危なかったからリアさんに手を引いてもらって学園まで連れてきてもらったけど、やっぱり地面に足が着いてないと不安だ、それに酔う…。 「気持ち悪い…トイレ…」  そういって学園に着いて早々俺は男子トイレに駆け込むことになった。 「大丈夫だった? 」  男子トイレを出るとリアさんが心配そうに俺を見つめてきた。 「うん、少し吐いた…。やっぱり飛ぶのはまだ慣れない…」  そういって彼女の肩を借りて立ち上がる。 「ケイ君、クラス表が貼り出されてて見てきたけど一緒のクラスでF組だったよ♪ E組ぐらいにはなれるかなって思ってたんだけど無理だった…」  そういって彼女は苦笑いをしている。 「えっ? クラスって何処も一緒でしょ? 」  リアさんに聞くと彼女は首を横に振って 「違うよ、AからF組があって魔法の素質がある人から順にAからクラスわけされるんだよ♪ だから私達は底辺のクラスなんだ…」  そういってリアさんは落ち込んでいた。 「なるほど、じゃああとは上がるのみだね♪ やりがいがあるじゃん! 」    そういうとリアさんは笑って頷いてくれた。 「それじゃあクラスに向かおう! 」  そういって歩き出すとリアさんが俺の腕を引っ張って 「クラスに行くより先にグラウンドに出て実技テストを先に受けるんだよ! 」  リアさんと俺は改めてグラウンドに向かうことにした。 ◆◇◆◇ 「よーし、これから1学年合同の実技テストを行う、先ずはツーマンセルを組んでくれ、それができたら次に進む」  そういって先生が合図をするとF組以外は活発に声を掛け合っている。  とりあえず俺はリアさんのもとに行くと 「ねぇ君、俺の彼女になるなら俺と組ませてあげるよ♪ 」  昨日といい今日といい、どんだけリアさんは持てるんだ! 確かに白銀の髪で瞳はエメラルド、それに顔も可愛くてスタイルも良い。非の打ち所がないほどの美人だけど…。 「おいっ、いい加減に…」 「いい加減にしないか! 彼女が困ってるじゃないか! 」  黒い髪の女の子がリアさんの前に立ちはだかり男達を睨み付ける。 「おい、なんだよブス! お前に興味なんかねぇ~んだよ! 」  そういって男が彼女に手を出そうとしたので 「おい、いい加減にしろ! 彼女は俺のパートナーなんだ、それにこの子は関係ないだろ? 何か文句があるなら実技テストの時に俺がその喧嘩買ってやる」  そういって男の手を掴み睨むと男は俺のことを睨みながら去っていった。 「ありがとうございます。彼女を助けてもらって」  そういって黒髪の女の子に頭を下げると女の子はワタワタして 「そんな、頭を上げてください。私は当然のことをしただけです。A組だからとかF組だからとかそんなの関係ないです」  そういって彼女は微笑んで立ち去ってしまった。 「あっ、名前聞きそびれちゃった…」  リアさんは残念そうに彼女の去った方を見ていた。 「それより手を繋いでおこう、たぶん一緒に居ないとまた他の男に言い寄られると思うし…」  そういってリアさんと手を繋ぎ実技テストの開始を待つことにした。その際リアさんと俺は顔が真っ赤だったのは言うまでもない。 ◆◇◆◇ 「よし、みんなツーマンセルを組んだな? それじゃあ簡単に説明するぞ! ルールは簡単だ自分たち以外全員倒せ! それだけだ。それじゃあ実技テストを30分後に始めるぞ、それまでに各自移動を開始しろ範囲はこの試験場の範囲だったら森だろうがアリーナだろうが何処でもいいからな以上、解散! 」  その言葉と同時にみんな森へと駆けていく。俺はリアさんとはぐれないように彼女を抱き寄せる。 「ひゃぁっ、あっ、ありがとうケイ君」  背中を押されて倒れそうになったところを支える。  リアさんを抱きながら作戦を考えることにする。 「どうするリアさん? 俺達も森に向かう? 」  そう尋ねると彼女は首を振って 「確かに私達F組は隙をついて攻撃しなくちゃだけどそれは他の人にも言えることだから私達は校舎の中に行こう! それでケイ君がどういう魔法が使えるのか分からないけどヒットアンドアウェイで戦おう♪ 」  方針が決まったので俺達は校舎の中に入ることにした。 ◆◇◆◇ 「30分経ったぞ実技テスト、スタートだ! 」  その言葉と同時に森の中に隠れた生徒達は一瞬で制圧された黒く長い髪の女生徒によって…。 「あ~ぁっ、やっちまったよ! 今年はもう大本命で決定か? なんだよみんな怯えて誰も彼女と戦おうとしねぇ~よ、自分達が大切で可愛いっていう女々しい奴らしか居ねぇ~のかよ今年の1年は…。おっ、おもしれぇ奴が名乗りをあげたぞ確かアイツは…、なるほどアイツは俺のクラスの騎士(ナイト)の冨樫慧と巫女(みこ)のリア・エミルか…さてさてナイトは巫女を守れるかな? 」  男はそういって眼下で繰り広げられる攻防を楽しそうに観戦し始めた。  
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