1 / 6

出会い

少し長めの古びたローブを身にまとい暗く不気味な森を歩く憂虚師(ゆううつし)のユウは憂夢(ゆうむ)がいるという情報を聞いてこの森にやってきた。 神経を集中し憂夢の気配を探る。 ユウの意識が森を駆け巡る。 (10ぐらいか、、、、ん?) 憂夢の気配の中に妙な気配を感じる 「人間だ!!」 ユウは穢(けがれ)を解放し気配のする方向に走った。憂虚師が穢を解放すると解放する量によって身体能力が上昇する。今のユウの身体能力は常人の5倍ほどだ。遠くに憂夢の群れが一点に集まっているのを発見した 「あそこか!」 憂夢の群れに向け手をかざし唱える 「貫け!惨殺の刃っ!!」 するとかざした手の前に黒い禍々しい穴のようなものが現れそこから無数の刃が憂夢の群れめがけて飛び的確に憂夢の核を貫き、絶命させた。 何が起きたか分からず戸惑う少女はまだ少し怯えた様子でローブを纏った黒髪の少年に礼を言う。 「あの、助けていただきありがとうございます。私はヒナタって言います。よければあなたのお名前を教えてもらえませんか?」 憂夢に襲われていたのは綺麗なオレンジの長髪の美少女という言葉がふさわしい女の子だった。だが容姿に似合わずボロボロの服を身にまとい、靴も履いていない。 「、、、、ユウだ。」 そう呟くと突然声を荒らげる。 「何故1人で森に入ったんだ 死にたいのか!」 突然の怒号に怯え、戸惑いながらもヒナタは答える 「死んだ人間を蘇らせる草があると村の方に教えていただいたんです。だからそれを、取りに、、、、」 はぁとため息混じりにユウは答える 「そんなものあるわけないだろ?なんでそんな嘘を信じたんだ。」 ヒナタは真剣に切り返す 「嘘なんかじゃないです!だってそう仰っていたんですもの!」 「お前は騙されてるんだよ。」 呆れながらユウは答える。 ヒナタは真剣な眼差しで答えた。 「人を疑って傷つけるなら騙される方がましです。」 その言葉を聞いてユウは黙り込んでしまった。 「、、、、ユウさん??」 ヒナタが琴線に触れてしまったのかと心配そうにユウを見つめる。 「、、、、とりあえず森を出るぞ。」 「あ、はい!」 と2人は森をあとにした。 ユウはヒナタを亡き自分の母に重ねてしまっていた。 最後まで人を憎まず、恨まなかった母に、、、
良い
エロい
萌えた
泣ける
ハラハラ
アツい

ともだちとシェアしよう!