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魔物殺し

「まずいな......」  近くにいたレッサーモンキーが、声を聞き付け2匹現れた。  早くこいつらを倒さないと、もっと集まるぞ......。  もうこうなったらゴリ押しするしか......。  そう考えてた矢先、一匹のレッサーモンキーが特攻を仕掛け、横の2匹が泥かけを行ってきた。 「こいつら!」  相手は俺よりも力も強いし早さもある、幸いこっちは痛覚耐性と防御力があるから、ジワジワ光矢でダメージを与えて......。 「うっ、グホォアッ!」  なんだっ、こいつの攻撃!  ここまで一発が重いなんて......。  早く決着をつけないと、体力が持たなくなる!  少しづつではあるが光矢でダメージを与えていく李糸。  だが、李糸自身もレッサーモンキーの攻撃を喰らってしまう。 「まだだ!!」  相手の体力は......、残り200!  行ける!  一つ、二つ! 「これで、トドめだぁああ!!」  光矢を実戦の中で使っていくうちに、魔力操作が少し上がっていた。  その甲斐もあり、李糸の光矢は相手に致命傷を与えるだけの威力が備わっていた。 「はぁ......、はぁ。 まずは、一匹だ......」  今の戦いで自然と手に入れた殺気を相手に放ちながら、李糸は一歩ずつ踏みよる。  やっと、一匹倒すことができた......。  まだ、二匹いやがるのか、待ってろよ一匹ずつ料理してやる。  李糸は姿勢を低くし、横にいた一匹に駆け寄った。 「スゥ......」  小さく息を吐き息を整える。  李糸の指先は、的確に相手の首元を狙っていた。  素早い一閃を引き、相手の首がゴトリ......と落ちる。  首を落としたが一切動揺せず、残った一匹に向かう。 「一対一になったな。 元は俺が始めたことだけど......、死んでもらう」  最初と今との彼の変わりようなのか、はたまた彼の放つ殺気のせいなのか、レッサーモンキーはどことなく怯えるような様子だった。  だが、覚悟を決めたのか胸を張りこちらに向き合った。  少しの間向き合った後、何が合図だったのかは分からないが、一人と一匹は同時に動き出す。  やはり早い、レッサーモンキの拳は李糸の腹を抉る様に殴る。  しかし、運悪く相手は優れた防御力と痛覚耐性を持っていたのである。  レッサーモンキーが最後に見たのは、人間の光る指先が自分の首を目がけて迫ってくるところだった。  そこでレッサーモンキーの意識は途絶えた。  ......終わった...。 「もう、疲れた......」  早く身を隠さないと......。  俺のHPどのくらいだ。  HP残量表示。  {HP残り残量は127です}  あぁー、だいぶ少なくなってるな。  とりあえず、離れたところの木の上に隠れよう。  そこから2km程離れたところの木に登り、疲れた体で死ぬように眠った。  ***** 【2日目】  日の光が瞼にあたり目が覚めた李糸。 「もう一日が過ぎたのか。 昨日は散々な目にあったからな」  HP残量表示。  {HP残量821です}  かなり回復した......な...。  ん? 821?  俺のHPって600前後じゃなかったか?  ステータス表示!  〔名前〕 |明宮 李糸《アケミヤ リイト》 Lv.17  〔年齢〕 17  〔性別〕 男  〔種族〕 人間  〔称号〕 天の使者 【ステータス】  HP 821/821  MP 157/157  SP 437《減少》  最大体力値 759  最大攻撃値 923  最大防御値 1027  最大魔力値 211  最大魔操値 113  最大抵抗値 877  最大俊敏値 653  〈スキル〉 【閲覧〈完〉】【自然治癒力 Lv.18】【自然体力回復 Lv.16】 【痛覚耐性 Lv.8】【筋力 Lv.9】【物理攻撃耐性 Lv.9】 【脚力 Lv.6】【頑固 Lv.11】【殺気 Lv.2】 【気配遮断 Lv.2】  レベルが上がっていたのか、ついでに称号も確認しておくかな。  称号表示。  称号一覧  盗見魔 ・ 血塗られたもの ・ 復活者 ・ 天の使者 ・ 訓練狂 ・ 魔物殺し  魔物殺しってのが追加されてるな。  魔物殺し閲覧。  {魔物殺し:ある程度の魔物を殺す}  {効果:魔物を倒すとステータスが上昇しやすくなる}  少しでもステータス上げておきたいしな。  魔物殺し装備。  {称号:魔物殺しを装備しました}  もうあんなことにはなりたくないから、弱い魔物を狙っていこう。  左確認、右確認、木からサッと降りて気配遮断!  カサッ  そこか、ステータス表示。  〔名前〕 ライトスネーク Lv.7  〔年齢〕 3  〔性別〕 女  〔種族〕 魔獣  〔称号〕 【ステータス】  HP 432/479  MP 33/33  SP 374  最大体力値374  最大攻撃値421  最大防御値290  最大魔力値78  最大魔操値53  最大抵抗値198  最大俊敏値402  〈スキル〉 【絞める Lv.4】【自然治癒力 Lv.6】【自然体力回復 Lv.5】 【吸血 Lv.1】【暗視 Lv.5】【気配察知 Lv.3】 【睨みつけ Lv.4】【毒牙 Lv.2】  気配察知ってことは、バレた!  速攻で仕留めないと......。  ウッ......。 動けない......。  蛇の睨みつけるスキルか......。  早くしないと不味い。  殺気で一瞬でもスキルが解ければ......。  多分こんな感じ、か!  一瞬ではあったものの、ライトスネークの動きが止まり睨みつけが解けた。  李糸の行動は早かった、動けるようになってから持ち前の速さで相手との距離を詰める。  確か蛇は引っ張るといいんだよな! 「おおぅぅうらあっ!!!」  びぃぃいいん、なんて音がなるほど引っ張られた後は力に耐えられず、体が両に分けてしまった。 「ありゃ、強すぎた......」  ぐぐるぅう......。 「そ、そういえば何も食ってなかったか......」  リラッ......、ジュルリ......。  蛇って食えるよな......。  この時、李糸は森に入ってから初めての食事をした。
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