7 / 26

地獄の訓練

 さてみんな早速だけど僕は今、天界にいます。  何をしてるかって?  バケモンみたいなステータスの幼女教官から、直々で訓練を受けてんだよ!  まあ、落ち着こう。  そう、焦ってはいけない。  とりあえず訓練内容について話そう。  僕は今、訓練三日目に入っている。  一日目はいいさ、腕立て50回、腹筋に背筋それとスクワット100回、様々な体幹トレーニング+に走り込み。  その日は死んだけど今考えればだいぶマシだったんだ。  二日目、この日は痛みに耐えろとかいう訓練で死にかけた。  比喩じゃない、マジで死にかけたんだ。  変な攻撃で皮一枚で腕を切られたり......。  皮を剥がされたり......。  爪を剥がすような拷問みたいな訓練だ。  ある程度痛みを味わったら回復魔法ですぐに回復。  この幼女の回復矢ってスキル、ほぼレベルMaxでだいたい治ってしまう。  いやあ、もう味わいたくないね。 ......マジで。  三日目の今日は何かって言うと、初めに一日目以上の筋トレ(もちろん回復魔法で無理やりね?)。  そして今から魔界に行くんだってさ!  ハハッ! 「ハハッ! じゃあねぇ!!」 「どうした、李糸」 「どうしたじゃないっすよ! 隊長!」  この隊長本当に俺を殺す気なんじゃないか......。 「大丈夫だ、今の李糸は結構ステータスが上がっていると思うぞ」 「上がってなきゃ困りますよ!」  そういえば、ここ最近は地獄すぎてステータスの事を忘れていたなぁ。  よし!  試しに見てみよう!  ステータス表示!  〔名前〕 |明宮 李糸《アケミヤ リイト》 Lv.13  〔年齢〕 17  〔性別〕 男  〔種族〕 人間  〔称号〕 【ステータス】  HP 643/643  MP 97/97  SP 634  最大体力値 634  最大攻撃値 755  最大防御値 879  最大魔力値 118  最大魔操値 1  最大抵抗値 734  最大俊敏値 523  〈スキル〉 【閲覧〈完〉】【自然治癒力 Lv.16】【自然体力回復 Lv.15】 【痛覚耐性 Lv.6】【筋力 Lv.7】【物理攻撃耐性 Lv.6】 【脚力 Lv.6】【頑固 Lv.9】  おっと、また見知らぬ人のステータスを見ちゃったかな......。 「どうした立ち止まって」  もう一度見てみようかな。  ステータス表示!  *****  んあああぁぁぁああ!!!  まって、まてまてまって!  これダメでしょう......。  インフレ......。  ......  でもまぁ、あんな訓練してたらこうなるのかなぁ......。  ......考えても仕方ないし、もうそういうことにしよう! 「隊長......」 「なんだ」 「おれぁ、もうなんだって出来やすぜ」キリッ  なんだ? 呆れた顔してるぞ。  だってこんなつおいのに! 「よし、着いたぞ。 この先が魔界だ」 「ほぇ~、案外普通なんですね。 空とか青いですし」 「魔界って言ってもここは、魔界の最南端だからな」 「へぇ~、そういえば天界と魔界って同じ大陸なんスね」 「言っていなかったか? 南に天界があり北に魔界。 ちなみに言うと西には獣人界が東に亜人界がある」 「へぇ~......。 獣人!?」 「なんだ知らないか?」 「知らないっていうか、驚いたっていうか......。 ケモミミっすよね」 「けも......、なんだ?」 「人間界だと獣人のように、獣の耳を持ってる人の耳をケモミミと......。 なんかわかりずらいっすね」 「あぁ」 「少し聞いていいすか? 亜人ってのは何なんですか?」 「人間界でいう人間だ、ただ少し人間よりも強力な力やスキルを持っていたりする」 「もしかしてギルドとか......」 「確かそんな組織があると聞いたな」 「ふぉー!! 異世界定番のがやっと来ましたね!!」 「......」 「あ、すみません。 それで魔界に来て何するんですか」 「魔物と戦ってもらう」 「なるほど魔物と......って、え?!」 「さっき、なんだって出来るってほざいていたろ」 「いやぁ......、あれは冗談てゆうか〜? 成り行きで〜みたいな〜?」 「お前死にたいのか?」 「すみません......」 「まあいい、今回は私が後ろからついて行ってやる」 「ほ、ホントですか!」 「ただ、死にかけた時のみ助ける。 それ以外は自力でやれ」 「上げて落とすなあ!」 「今回の訓練内容だが、魔物をステータス鑑定して隠密系のスキルを手に入れることが訓練内容だ。 手に入れるまで訓練は終わらせんからな」 「かなりシビアでは?!」 「目標のスキルは魔力遮蔽のスキルだ」 「頑張ります......」 「それでは私は隠密状態でお前について行く、しっかりしろ」  それだけ言い残し幼女は消えた。 「やるしかないのかあ〜」  とりあえずは隠れないとな......。  そして李糸は泥水に入り、この訓練を受け入れたのだった。
良い
エロい
萌えた
泣ける
ハラハラ
アツい

ともだちとシェアしよう!