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これまでのあらすじ

 ある晩、伝承の「勇者」として異世界への誘いを受けたニート時々フリーター、水無瀬孝(ミナセ・コウ)。  楽天的で夢見がちな彼は、導き手の騎士の少女、強くて優しい(でもどこか抜けている)フレイアに一目惚れし、彼女と共に目的の地・サンラインまでの遥かな旅に出る。  冒険へ出たコウ達が最初に辿り着いたのは、黒い竜が舞う美しい国だった。  元々はフレイアの時空移動の失敗でやって来た土地だったが、コウはそこで、世界を股にかける毒舌大魔導師・ツヴェルグ(通称ツーちゃん)と出会う。  ツーちゃんはコウに魔術や異世界のことなどを口悪く語り、救国の使命を背負うことになった彼を彼女なりに励ました。  その次にコウ達が訪れたのは、影の国・トレンデだった。  コウは、またもや時空移動に失敗したフレイアが立ち直るまでの間、ツーちゃんの頼みを聞いて探し物をしに出掛けた。しかし「探し物」を見つけ出した彼は、その意外な正体に愕然とした。  それは、自らを「お化け」と名乗る不思議な美女・リーザロットであった。彼女は謎めいた言葉を残して消滅してしまったものの、その邂逅はコウの心に深く残るものとなった。  それからコウ達は、「勇者」の力を欲してサンラインから襲ってきた魔術師・イリスと対峙する。  あらゆる魔術を駆使し、何とか彼女の使い魔を倒すことができたコウ達だが、フレイアはイリスを退けた代償として大怪我を負い、行方不明となってしまった。  コウはツーちゃんの反対を押し切り、トレンデの「裏庭領域」へとフレイアの救出に向かった。  しかし、そこにはすでにサンラインきっての大魔導師であり、コウをサンラインへと招いた「蒼の主」最大の政敵でもあるヴェルグツァートが待ち構えていた。  絶体絶命に陥ったコウ達を、ギリギリの所でツーちゃんの魔術が救い、どうにか彼らは逃げ延びる。  「裏庭領域」から戻ってきたコウはフレイアに、彼女を心配する思いを切に伝え、フレイアはコウの不器用ながらも誠実な言葉に、心を開いて応えた。  そして彼らの旅路は、ついに運命の地・サンラインへと至る…………。 (前作『扉の魔導師 <紅い瞳の少女と「勇者」の長い旅>』https://heroes-plus.net/books/28までのあらすじを紹介いたしました。よろしければ、ぜひ前作の方もご覧ください)
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