思いや願いが率直に込められ、伝わる作品です。
 カードの形で使い手と行動を共にし、戦いにおいては培われた絆をよりどころに戦う人と魔物たちの物語。カードゲームに多い設定そのままなので親しみやすさを感じる方も多いと思いますが、この小説では登場人物たちの思いがきちんと書かれているので絆の描写に説得力があります。しかもこの作品では使い手と魔物たちに留まらず、敵方さえも含めた多くの出会う人々にまでそれが広がってゆきます。  僕は常々、特にアマチュアの場合、創作においてはそれが作者の思いや願いに正直なものとして作者自身の支えになるところまでいかないと、なかなか他人にまでは届かないのではないだろうかと考えているのですが、この作品はとりわけその点において大いに成功していると感じます。この場に集うご自身も書き手であろう方々に特にお薦めする次第です。
2018/12/23 19:56:11